フォロワーシップを発揮しなかった主任
おはようございます。
社会人の青春! 蔀(しとみ)晋輔です。
今回はフォロワーシップの失敗事例をお話しします。
その店舗の店長は、どちらかというと厳しく教育熱心で、部下に対して叱ることが多い店長でした。
叱られた社員は落ち込んだり、あるいは内心納得いかずに腹を立てたりしていました。
その様な状況において、ある主任が取り続けた姿勢が、部下の愚痴をそのまま肯定してしまうというものでした。
「あんな言い方せんでも!」
「そうやな、店長はきついからな、言われる方はたまらんわな!もうちょっと言い方変えたらええのにな!」
「何で僕にだけ怒るんですかね!」
「そうやな、同じことをしても君だけにはきついもんな!平等じゃないよな!」
「店長が何を言いたいのか、全く分からないんです!」
「そうやな、言葉足らずやわな!俺も何が言いたいか分からんわ!」
結果はご想像通りです。
店長は孤立し、主任は部下から好かれますが、尊敬されているのではなく、この人が上司なら楽ができるという好かれ方です。
2番手である主任が店長のフォローをしないで、他のメンバーと一緒になって愚痴を言い合うという環境では、最強のチームどころか、チームはバラバラになってしまいます。
この主任はフォロワーシップを発揮しないどころか、発揮しないということでリーダーの足を引っ張ってしまっていたのです。
よくヘッドハンティングをされた人が、右腕となる部下も一緒に連れて行くことがあります。
それはこのフォロワーシップを発揮してくれる人財が、どうしても必要だからなのです。
その後、孤立した店長はその店舗を外されました。
が、次の店舗では2番手がフォロワーシップを発揮する主任がいたことと、自身も反省をし、部下への接し方を改めたことにより、チームをまとめることができました。
そして、フォロワーシップを発揮しなかった主任は、今も主任のままです。
フォロワーシップを発揮するものが、次のリーダーに成り得るのです。
あなたは、知らず知らずにリーダーの、いや、チームの足を引っ張っていることはありませんか?
野外研修・人材育成・社員教育・風土改革・組織改革・研修
社会人の青春!!野外研修と「スクールプロセス型」人財育成
株式会社シナジーアーク 代表取締役
一般社団法人日本野外研修ワークショップ協会 西日本エリア統括兼関西支部長
蔀 晋輔(しとみ しんすけ)