パチンコ店 女店長!聖子の「社会人の青春」店作り その1「突然の辞令」

おはようございます。

社会人の青春! 蔀(しとみ)晋輔です。

メルマガの読者登録の特典として、“パチンコ店 女店長!聖子の「社会人の青春」店作り”の小冊子をプレゼントしているのですが、このブログでも毎週1回公開していくことにしました。

ドラマ仕立てになっていますので、店作りや部下育成についてお役に立てればと思います。

それでは、本日が1回目となります。

よろしくお願い致します。

パチンコ店 女店長!聖子の「社会人の青春」店作り その1「突然の辞令」です。

パチンコチェーン店を営むシナジー商事は、兵庫県の尼崎にあるビルを本社事務所としている。
そこに第一エリアの地域一番店で主任を務める、加藤聖子が応接室で座っている。
社長に直々に呼び出され、聖子は少し緊張気味に社長が来るのを待っていた。

「社長から直接呼び出されるって?
 何があったんやろう?」

そう思っているところに、第一エリアのエリア長の喜屋武(きやたけ)が入って来た。
喜屋武は44歳。
沖縄出身で、高校を卒業し大阪に出て来てからは、ずっとパチンコ業界で頑張ってきた叩き上げのエリア長である。

「おう!聖子ちゃん!
 第二エリアでの活躍は聞いてるで。
 店長をあごで使ってるらしいやん。」
「そんなことはないですよ。
 店長の言うことを、ちゃんと聞いてます。」
「お客さんからの評判は、ダントツらしいやん。
 素晴らしい接客してるらしいしな。
 そんな噂でもちきりやで。」
「いえ!
 そんな事ないです。」
「どんな風に接客をしてんの?
 教えてや。」
「いえ、そんなたいそうなことをしてるんじゃないんです。
 ホステス時代に接客の勉強はしてきたんで・・・・・
 それを普通にしてるだけなんですけど・・・・・」
「ふーん、そうなん。」

加藤聖子は20歳になる頃には、知り合いのママに頼まれて、新地でホステスとして働いていた。
3年間働き、水商売以外の仕事もしたいと思い、このシナジー商事に就職をしたのであった。
現在25歳。
彼氏はいない。
仕事に没頭し、女性では唯一の主任職であった。

そんな会話を交わしている時に、社長の松屋 真千春(まつや まちはる)が入って来た。
松屋は北海道出身の63歳。
スキンヘッドで髭を生やし、元気な村の長老という容姿である。

「おう!
 お待たせ!
 まあまあ座って座って!
 二人にはな、大事な話があって来てもらったわけよ!」

二人は頭に?マークを浮かべながら松屋の話を聞いた。

「喜屋武の見てるな、第二エリアのな、アーク園田店あるべ。
 稼働も3割を切ってな、維持するのが難しい状態だべ。」

「はい・・・・・すいません。」
「でな、第一エリアでな、9割稼働を叩き出してる1番店でな、バリバリやってくれてる加藤さんさあ。
 加藤さんにな、アーク園田店の店長で行ってもらおうと思ってるわけよ。」
「えっ!?
 私ですか?
 私は主任で店長経験もありませんし・・・・・そんな能力もスキルも・・・・・」

そんな聖子の言葉をさえぎる様に、松屋は話を続けた。

「直属の上司は喜屋武エリア長になるからさあ。
 喜屋武にな、色々相談しながらさあ、進めればいいべ。
 大丈夫!大丈夫!
 加藤さんならな、大丈夫よ!」

そう言いながら喜屋武に視線をやると、喜屋武はニヤリと笑い深くうなずいた。

「どうだべ?
 加藤さん!
 チャレンジするべ!」
「は!はい!
 えっと・・・・・リニューアルとかするんですか?」
「バッカ!
 リニューアルをすれば、息を吹き返すって時代ではないべ。
 今のアーク園田店の内容でリニューアルをしてな、費用を掛けてもな、お金をドブに捨てるようなもんだべさ。
 もったいないからな・・・・・
 パチンコ店だからな、今日明日に稼働を上げろとは言わんよ。
 長期目線で考えてな。
 少しずつ上向きにしていってな。
 土台が出来上がって、これならいける!っていう時にはな、設備も入れ替えて大改装をすればいいべ。
 そうだなあ・・・・・二年以内だべな。
 二年以内にリニューアルオープンができる様に、頑張ってもらおうかな。」
「二年ですか?」

「そうタイムリミットは二年後の今日。
 アーク園田店の稼働が現状のまま、もしくは、それ以下なら撤退する。
 但し、経常利益でマイナスになるのであれば、二年を待たずに撤退する。
 どう?
 シビアだべ。」
「はい・・・・・シビアです・・・・・」

加藤は、根は前向きなので、「頑張ります!」と引き受けた状態で、喜屋武と共に応接室から出て来たのだった。

「聖子ちゃん、その若さで、しかも女性で店長やで。
 大抜擢やな。」
「はい。
 でも、失敗したら一気に奈落の底ですね。」
「そうやな、そこがうちの社長らしいところや。
 経営者意識を持ってもらおうと思ってるんやな。
 聖子ちゃんなら、それができると見込まれたんやで。」
「見込まれたんですか・・・・・嬉しい様な、そうでない様な・・・・・複雑な気持ちです。」
「ナハハ!
 そうかもしれんな。
 でも、もう決まったことや、腹据えて一緒にやっていこ。
 いうても、俺は他の店も見なあかんからな、メインでやるのは聖子ちゃんやからな。」
「えっ!?
 ちょっと待って下さいよ。」
「あはは!
 大丈夫!大丈夫!
 今日は他の店に行かなあかんから、また明日打ち合せしよう。
 連絡するから。
 後、転勤の段取りはこっちでやっとくので、今日は家に帰って心の準備でもしときや。」

そう言って喜屋武は本社から出て行ってしまった。

(つづく)

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株式会社シナジーアーク 代表取締役
一般社団法人日本野外研修ワークショップ協会 西日本エリア統括兼関西支部長
蔀 晋輔(しとみ しんすけ)

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