パチンコ店 女店長!聖子の「社会人の青春」店作り その2「メンバーとの出会い」

おはようございます。

社会人の青春! 蔀(しとみ)晋輔です。

パチンコ店 女店長!聖子の「社会人の青春」店作り その2「メンバーとの出会い」です。


その1「突然の辞令」はこちら!

人事異動の辞令が出て、今週中にはすべての異動が終わる段取りになっていた。
その間、聖子は、引き継ぎ作業をしながら、これからどうすれば良いのか?悩みが頭から消えなかった。

悶々としながら、誰か相談出来る人はいないだろうか?と思いながら、携帯電話のアドレスを見ていた。
その時に、ふと目に留まった名前があった。
森 信夫社長。
ホステス時代に可愛がってくれたお客さんである。
ママの古くからの友人で、お客さんというよりも、身内に近い存在だった。
現在70歳を超えているが、20代で起業し、飲食店・雑貨店・カラオケボックスといった店舗型の事業を成功させてきた実業家であった。
現在は社長の座を退き、悠々自適に私生活を満喫しているそうだ。
聖子はそんな森に、ホステス時代から色んなことを教えてもらっていた。
ホステスを辞めてからも、何度かメールのやり取りをしたこともあった。

「そうや!
 森社長に相談してみよう!」

そう思うと、少し不安な気持ちが薄らいだ気持ちがした。
早速電話をかけて、自分の不安や悩みを打ち明けた。
電話口では優しい口調の森の声が聞こえてきた。

「聖子ちゃん、面白そうな話やな。
 何でも相談に乗るで!
 せやな、来週にでも飯を食いながら話でもしようか。
 その時までにな、聖子ちゃんなりにな、どうやっていったらええか?
 考えてまとめときや。
 簡単な企画書にまとめとき。
 それを元に、話をしようや。」

森からそんな言葉をもらい、企画書を作ることにした。

聖子がアーク園田店へ初出勤をした。
元々の店長は他店へ異動し、残った役職社員は、副店長の大藤(おおとう)と主任の奥村であった。
一般社員は、すべて入れ替わっている。

大藤は50歳で、機械選定やメンテナンスに長けた職人タイプ型の男である。
パチンコ業に接客はいらないと認識されていた時代の人間で、ホール勤務時代は不良客を追い出すのがメインの仕事だった。
奥村は23歳で、アルバイトから社員へ登用されたエネルギッシュな若者だ。
18歳からアルバイトをしていたので、この若さでもキャリアは5年の持ち主である。
ホールでのリーダーシップが買われて、店ではNO.3の立場になっている。
早速、聖子はこの役職社員2名と、現状把握のためのミーティングを開いた。

「今まで、どんな戦略でやってきたのか、教えてもらいたいんですよ。」

最初に口を開いたのは、大藤だったが・・・・・
50歳の自分が、半分の年齢の上司の下で働くことに納得していない大藤は、敬語も使わずに話していた。

「最高の機種構成と、最高の味付けで勝負をしてきたんや。
 ただ、機械に関しては、経費削減で最高の状態とは言えん様になってしもうたけどな。
 味付けは、どこにも負けへん自信はある。
 打ってみれば、すぐに分かるはずや!」

味付けとは、パチンコやスロットの設定など、出玉に関する調整のことである。
その言葉通り、大藤は毎日詳細な機械データを分析し、お客にストレスなく遊んでもらえる様に、日々努力を重ねていた。
続いて、奥村も話し出した。

「味付けのことはよく分からないんですけど、機械はどこの店も同じなんで、接客で差別化しようと頑張っていました。
 常連さんも、うちのスタッフが可愛いから来てるんや!って、よう言うてくれる様になりました。
 ただ、全体の稼働のアップにつなげるには、もっと時間は掛かると思うんです。」

若者らしく、「まだまだ答えは出ていないが、これからが勝負なんだ!」と訴え掛けていた。

「現状の雰囲気は分かりました。
 私も今後どうするのか?考えながら、ホールの状況も把握していきたいので、しばらくは今までの流れで営業していきましょ。
 また、皆で話し合っていきたいので、よろしくお願いします。」

と、初めての話し合いは現状の報告で終了した。

その後、喜屋武が店にやって来た。

「どや!?
 ミーティングは終わったか?」
「はい。
 今日は現状の把握だけですけど・・・・・」
「そうやな。
 まずは現状を知ってからやな。」
「あの・・・・・喜屋武エリア長から、この方針でいくぞっていう指示とかはあるんですか?」
「俺が思うやり方はあるよ。
 でも、それをしたら、俺が店長になってしまうからな。
 この現場で一番偉いのは店長の聖子ちゃんやから。
 聖子ちゃんの“私がやりたいこと”が明確になってからの話や。
 俺が指示出したら、そのまま実行することになるやろ?
 そんなことになったら、聖子ちゃんのおる意味が無くなってしまうからな。
 まずは、リーダーとしてのやりたいことを、企画書にでもまとめてみいや。」
「・・・・・・・・・・」

聖子は言い返す言葉が出て来なかった。
元実業家の森と会うのは来週、同じ様に企画書を持参しての相談になる。

「エリア長、今週中に仕上げます。
 色々と調べ物をしたりしたいんで、まとめたら見てもらっていいですか?」
「よっしゃ!
 じゃあ今週中に、それを元に打ち合せをしよう。」

それから連日、聖子は企画書作りに集中する事にした。

(つづく)

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株式会社シナジーアーク 代表取締役
一般社団法人日本野外研修ワークショップ協会 西日本エリア統括兼関西支部長
蔀 晋輔(しとみ しんすけ)

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