社員研修ブログ（６１９号）パチンコ店　女店長！聖子の「社会人の青春」店作り　その４０「バラバラな軸」

おはようございます。

社会人の青春！　蔀（しとみ）晋輔です。

パチンコ店　女店長！聖子の「社会人の青春」店作り　その４０「バラバラな軸」です。

その３９「３つの軸」はこちら！

森は話を続けた。

「この差別化の法則は、どの業界でも当てはまるんや。
　パチンコ業界は、ギャンブル的要素もあって、特殊な業態やと思ってる人も多いけどな。
　あくまでも、商品がこのギャンブル的な要素のある遊びで、それをどうやって、どんな味付けをして、どんな演出で提供するのか？
　そこが大切なんやと思うで。」
「なるほど。
　じゃあ、この三つの軸をすべて行えばいいんじゃないんですか？」

大藤副店長が質問をした。

「この三つを同時に網羅できるかな？
　商品軸は、地域最多で最速の新台導入に、出玉もどんどん用意して・・・・・
　手軽軸なら、便利な立地で、薄利もしくは低玉メインで・・・・・
　密着軸なら、お客さんの声を聞いてそれに応えていく様な・・・・・」
「ちょっと、矛盾も出てきそうですね。
　その前にそんなに新台を購入する予算もありませんしね。
　立地もお店を移動させることも出来ませんし・・・・・
　結局、アーク園田店は密着軸しか残ってませんね。」

大藤副店長が笑いながらそう言うと、奥村主任も賛同した。

「そうですね。
　結構、僕らも無意識の内に密着軸を求めていたと思うんですよ。
　お客さんとのコミュニティを築いて、絆を結びたい！って。
　まあ、大藤副店長だけは、商品軸でいつも機械と設定のことしか考えてなかったと思いますけど。」
「何！？
　アホ！
　でも、それは言えるな。
　考えてる軸がちがうから、考え方の方向性もバラバラで、営業の中身もバラバラになってたんやな。」
「そうか・・・・・
　だから、その軸は絞った方が良いんや。」

聖子は独り言の様に話していた。

「密着軸なら、あんなマニュアル的な一礼じゃなくて、もっと絆を結べる様な接し方をしないとあかんし。
　その辺は奥村主任に学ぶべきところやね。
　でも、どうやったら、うちのファンになってもらえて、絆を結ぶことができるんやろ？
　親しみ感のある接客だけでは、弱いとも思うし・・・・・
　どんな取り組みをしたらええんやろ？」

それを見て、森は質問をした。

「その答えを知ってるのは、誰やと思う？」
「お客さんですか？」
「半分正解。
　お客さんの求めるものは重要やな。
　でも、お客さん自身も何を求めてるのか？
　自分で気づいてないことも多いからな。
　お客さんが意識して求めてるのは、マイナスをゼロにする様なものとか、ちょっとした付加価値くらいかな。」
「そうなんですか？」
「そうなんや。
　じゃあ、聖子ちゃん。
　聖子ちゃんは、この店“しじみ”に何を求めてる？」
「えっ！？」

聖子は少し戸惑ってしまった。

（つづく）

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