社員研修ブログ(813号)失敗と挑戦とコロナ禍と・・・Vol.35

失敗と挑戦とコロナ禍と・・・35

おはようございます。

社会人の青春! 蔀(しとみ)晋輔です。

前回の「失敗と挑戦とコロナ禍と・・・ Vol.34」はこちら!

オーナーの奥さんの怒りは増大していきました・・・・・

「これしといて!」

「これはやったことがないんですけど・・・・・

 どうやればいいんですか?」

「なんでやったことないの?」

「いや〜、教えられたことがないので・・・・・」

「これはこうするんや!

 すぐ覚え!」

そんなことが、何度かありました。

教育係の青年は、覚えの悪い私に対して、ゆっくりと確実にできる様に教えてくれていたのだと思います。

予定の研修時間は80時間で、その時点では半分の40時間になった頃でしたから。

研修時間を最大に使おうと思ってくれていた様でした。

しかし、早い人は研修期間内にできる様になり、一人で店舗管理を任されている様でした。

覚えの悪い私に、オーナーの奥さんは厳しく叱責しました。

「一緒に働き出した女の子(20歳くらい)はもう独り立ちしてるのに、あんたは今まで何をしてきたんや!」

「あんたも経営者やったら分かるやろ。

 ずっと研修してたら店は赤字なんや!」

「この時点で一人で店をみれる様になってないと困るんや!」

そして、チェッ!という舌打ちのオンパレードでした。

今まで生きてきて、こんなに舌打ちをされたことはありません。

屈辱的でしたね。

感情が荒れ狂っているのを感じました。

しかし、そのオーナーの奥さんの言っていることは理解できました。

商売として“できないヤツ”は会社には必要がない!

私は研修講師やコンサルタントして、能力が低いと言われている従業員も含めて、成長を促す取り組みをしてきたのですが・・・・・

その自分が“できないヤツ”というレッテルを貼られているのです。

これは屈辱的ではありましたが、今後の人財育成に携わるものとしては貴重な経験になりました。

原体験をしている訳ですからね。

レッテルを貼られている者の気持ちを、十二分に感じることができました。

(つづく)

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株式会社シナジーアーク 代表取締役
一般社団法人日本野外研修ワークショップ協会 西日本エリア統括兼関西支部長
蔀 晋輔(しとみ しんすけ)

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