第55回 人を育てチームで業績を上げるリーダーとなれ!
<信頼される人になれ>
法則② 自分が仲間の人生の名脇役になる
(仲間の「大切なもの」を大切にする)
仲間の面子
仲間の面子を守れていますか?
仲間の面子を潰す様なことはあり得ない。
そう思っているリーダーは少なくありません。
しかし、部下は“面子を潰された”と思っているかもしれません。
私は面子を潰されたと感じたことがあります。
それは、自分の部下の前で上司から激しく叱られたことです。
今としては何を叱られていたのか?
どんな失敗をしたのかは覚えていません。
何かのミスをしたのだと思います。
そんなことは覚えていないけれど、感じていたことは覚えています。
「みんなの前で恥ずかしい!
屈辱的やな!
早く終わらんかな!」
そんなことを考えながら、ムカムカしながらグッと堪えていました。
それからその上司とは距離を置く様になっていました。
反対に上司の面子を潰してしまったこともあります。
指示を受けた業務内容の意味が分からず、何のためにその業務をするのか?と食って掛かってしまったのです。
食って掛かるのは良いのですが、大勢の従業員がいる事務所の中で、その業務の無意味さを主張し上司を論破してしまったのです。
その後は同僚たちから、凄いね!と称賛を浴びて得意になっていた自分が恥ずかしく思います。
その上司にはその上司の考えや状況があったはずですし、部下の自分に対する態度に憤ったことだと思います。
間違いなく、その上司からの信頼ポイントはマイナスになったと思います。
無意識に本人の価値観に反する行動を強要していたり・・・・・
約束をしていた人の秘密を、つい口がすべって喋ってしまったり・・・・・
本人のいないところで、その人をおとしめる様な発言をしたり・・・・・
鼻で笑う様な上から目線でバカにした対応をしたり・・・・・
時には、自分の言動を見つめ直す必要があります。
最近、いじられキャラなどと呼ばれる人がいます。
これは周りが愛情を持っていじっている分には、とても楽しく、いじられている人も楽しんでいるのですが、そうではないと感じる時もあります。
愛情はなく、単なる意地悪としていじっている。
バカにして笑いものにしている。
それをいじられキャラというもので誤魔化していると感じることがあります。
これなどは、完全に面子を潰している状態です。
私はいじられキャラではないので、あまりいじられるということはあまりありませんが、ああいういじられ方をすると・・・・・笑顔で対応はできないなと思うことがあります。
また、愛情を持っていじっているつもりでも、相手からの信頼ポイントの貯金がなければ、益々信頼を失うことになるので、リーダーとしては注意すべきことですね。
(つづく)
野外研修・人材育成・社員教育・風土改革・組織改革・研修
社会人の青春!!野外研修と「スクールプロセス型」人財育成
株式会社シナジーアーク 代表取締役
一般社団法人日本野外研修ワークショップ協会 西日本エリア統括兼関西支部長
蔀 晋輔(しとみ しんすけ)