第61回 人を育てチームで業績を上げるリーダーとなれ!
<信頼される人になれ>
法則② 自分が仲間の人生の名脇役になる
(仲間の「大切なもの」を大切にする)
仲間の「大切なもの」を大切にするということは?③
そう言えばこんなことがありました。
当時、私は店長でした。
ある女性スタッフが、趣味でコスプレをしているという話になったのです。
今でこそコスプレはメジャーなものになり、コスプレイヤーの数もたくさんいますが、当時はコスプレというものが出始めた頃だったと思います。
その女性は大人しく、とても控え目なタイプのスタッフでした。
人前に出るのも好きではなさそうなイメージがありました。
そのスタッフがコスプレをするという話に、私はとても関心があり色んな話を聴きました。
というのは、以前にゲームセンターフロアを貸し切りにして、コスプレイヤーを集めたイベントを開催したり、ライブハウスを借りてコスプレダンスパーティーを開催したことがあったからでした。
どんな衣装を持っているの?
衣装は自分で作っているの?
どんなイベントに参加しているの?
どれくらいの人が集まるの?
コスプレの魅力って何?
みたいな感じで質問をすると、彼女も色んな話を聴かせてくれました。
コスプレをしている写真を見せてくれたり、イベントではこんなことをするんだ!という話を。
大人しいタイプなのに、目をキラキラ輝かせながら話をしてくれました。
その話が他のスタッフにも広がり、彼女は話題の中心になるほどでした。
また、自店でもコスプレイベントをしよう!という時には、彼女が中心になり衣装を作ったり購入したり・・・・・彼女がそのイベントのリーダーの様な立場に立ったのです。
そして、とても楽しそうに働いてくれました。
あの大人しそうな彼女が、話の中心になって盛り上がっている。
私は彼女の「大切なもの」を大切にしようという意識はありませんでした。
たまたま、大切にすることができただけです。
それでも彼女は、自分の「大切なもの」を大切にしてもらえて嬉しかったのでしょう。
このことだけでも、チーム力が確実にアップしたのでした。
あなたは仲間の「大切なもの」を知っていますか?
また、その「大切なもの」をあなたが大切にするために、どんな行動を取ることができますか?
そんなことを考えるのも、リーダーの大切な役割なのかもしれませんね。
(つづく)
野外研修・人材育成・社員教育・風土改革・組織改革・研修
社会人の青春!!野外研修と「スクールプロセス型」人財育成
株式会社シナジーアーク 代表取締役
一般社団法人日本野外研修ワークショップ協会 西日本エリア統括兼関西支部長
蔀 晋輔(しとみ しんすけ)