第82回 人を育てチームで業績を上げるリーダーとなれ!
<共感される人になれ>
理念のない人①
前回は、理念のある人が共感されるとお話ししましたが、今回はその反対です。
理念のない人の話です。
セオリーとして理念がある方が望ましいのですが、それが取ってつけた様な作り物ならなくても構いません。
いや、ない方がましだと思います。
現時点で心から湧き上がる理念がないのならば、それが偽りのない本音になります。
そういう本音がありながら、リーダーとして理念が必要だから、とりあえず作ってみましたという様な理念は必要ありません。
逆にチームに取っては、マイナスになります。
人は見透かされるものです。
嘘の理念も見透かされ、信用そのものを失いかねません。
では、理念がなければどうするのか?
深く考える必要はありません。
今、現在に120%の力を注ぎ込むだけです。
世の中で事業を起こし成功し、幸福な人生を手に入れた人たち。
その人たちの中で、最初から理念を描き、その理念に向かって努力を重ね、理念通りの成功を手に入れた人の割合は、20%くらいしかいないという話があります。
その多くは、今、現在に120%の力を注ぎ込むことによって、必然的な出会いを生み出し未来を形作っていったということです。
阪急グループの創業者である小林一三さんのこんな言葉があります。
“下足番を命じられたなら、日本一の下足番になってみろ!
そうしたら、誰も君を下足番にしておかぬ!”
下足番として、人と同じレベルの仕事をしていると、今と同じ未来がやってきます。
今、現在、下足番として120%の力を注ぎ込めば、今とは異なる未来がやってきます。
下足番を命じられて120%の力を注ぎ込んでいる者は、何かの仕事がある時に「あの人に頼んでみよう!」と思われるものなのですね。
(つづく)
野外研修・人材育成・社員教育・風土改革・組織改革・研修
社会人の青春!!野外研修と「スクールプロセス型」人財育成
株式会社シナジーアーク 代表取締役
一般社団法人日本野外研修ワークショップ協会 西日本エリア統括兼関西支部長
蔀 晋輔(しとみ しんすけ)