第96回 人を育てチームで業績を上げるリーダーとなれ!
<やる気エネルギー「かい・えん・たい」を注入する人になれ>
※ここでは“演じる”や“演技”という言葉を使いますが、それは嘘の自分を演じたり、優秀ぶったりすることではありません。
私の周りに役者や芸事の修行をしている人が多いので、そういう言葉がしっくりとくるので使っています。
どちらかと言うと、“守破離”の“守”という解釈をして読んでいただけばと思います。
演技指導①
えんとは、“演技指導”のことです。
人は演じた通りの人になっていきます。
思い出して下さい。
自分が店長になった時に、辞令が出た瞬間に立派な店長でしたか?
そうではなかったと思います。
「店長は、どんな言動を取るのだろう?」
「店長なら、こういう時にどう判断すべきなのだろう?」
「あの店長ならこんな時、どんな話をするのだろう?」
そう考えて、店長の真似をしていたのではないでしょうか?
そうです。
店長になった瞬間に、店長らしくなるわけではないのです。
その立場になり、店長らしく振舞うことで少しずつ店長らしくなっていくのです。
ピグマリオンの効果というのをご存知でしょうか?
実際に行われた実験なのですが・・・・・
学校において、校長先生が担任の先生にこう伝えます。
「君のクラスの、A君とB君は素晴らしい素質の持ち主だ。
一年後には、我が校でも1・2位を競う存在になっているだろう。」
と・・・・・
そして、担任の先生はそれを信じ、その2名の生徒に確信に満ちた期待を抱いたのです。
生徒たちもその期待を受けながら、一年が過ぎると・・・・・
なんと、本当にその生徒達は成績を向上させ、学校で1・2位を競う優秀な生徒になったのです。
実は、その2名の生徒というのは、無作為に選んだごく普通の生徒だったのです。
担任の先生は生徒の素質を信じ、生徒も自分を信じ、先生の期待に応えようと頑張る。
その様に、人は期待された通りになっていくのです。
(つづく)
野外研修・人材育成・社員教育・風土改革・組織改革・研修
社会人の青春!!野外研修と「スクールプロセス型」人財育成
株式会社シナジーアーク 代表取締役
一般社団法人日本野外研修ワークショップ協会 西日本エリア統括兼関西支部長
蔀 晋輔(しとみ しんすけ)