第98回 人を育てチームで業績を上げるリーダーとなれ!
<やる気エネルギー「かい・えん・たい」を注入する人になれ>
※ここでは“演じる”や“演技”という言葉を使いますが、それは嘘の自分を演じたり、優秀ぶったりすることではありません。
私の周りに役者や芸事の修行をしている人が多いので、そういう言葉がしっくりとくるので使っています。
どちらかと言うと、“守破離”の“守”という解釈をして読んでいただけばと思います。
演技指導③
そこでリーダーがすべきこと。
簡単なことではありません。
とても難しいことです。
それはメンバーに対して、本気でプラスの期待を抱くことです。
期待というと上から目線に聞こえますが、本気で信じて応援するというニュアンスですね。
メンバーが思っている以上に、リーダーがメンバー自身を信じてあげなければなりません。
「私にできるかな?」
というメンバーがいれば、
「お前ならできる!」
と、本人以上に信じてあげること。
結果はできるかどうかは分かりません。
できないこともあるかもしれません。
ただ、その状況下で部下がやれることをやることを信じる。
やれることをやっていれば、自然と結果が出てくると・・・・・
メンバーの各々の役に、本心から期待することです。
応援することです。
そして、それを態度に表わし、言葉にして伝えていくのです。
あなたに期待されて、メンバーがその役を演じることによって、メンバーはあなたが期待した者になっていくのです。
簡単ではなく、難しいと言いました。
けれど、少しずつ、少しずつ成長していくものです。
メンバーもリーダーとしての自分も・・・・・
“かい・えん・たい”を要約すると、
・自分自身の存在理由を認識すること
・自分の仕事の行動理由を認識すること
その上で、
・価値ある自分が、価値ある仕事を、自分らしく実施すること
なのです。
そういった仕事面の充実と、心の充実があってこそ、メンバーは上っ面の笑顔でなく本当の笑顔になれるのではないでしょうか?
よく、接客業なので「常に笑顔で!」「笑顔が出せない人は店に出さない!」みたいなことをしているところもあります。
そういうトレーニングの必要性もあると思われますが、根本のところを整備していかないと表面的な作り笑顔集団になってしまいかねませんよ。
(つづく)
野外研修・人材育成・社員教育・風土改革・組織改革・研修
社会人の青春!!野外研修と「スクールプロセス型」人財育成
株式会社シナジーアーク 代表取締役
一般社団法人日本野外研修ワークショップ協会 西日本エリア統括兼関西支部長
蔀 晋輔(しとみ しんすけ)