SCHOOL
PROCESS

「スクールプロセス型」人財育成とは?

お互いのことを知る

多くの経営者や経営幹部の方、広く言えば一人でも部下がいる方は、日々、部下育成のために尽力されていることと思います。従業員の成長のため、様々なノウハウなどを教えているのではないでしょうか?
しかし、人はどんなに教えても育つことはありません!

人が成長する要素は何でしょうか?
自分の人生を振り返ってみて下さい。
子供だった自分が大人へと成長していき、現在に至るまでの道のりを…
「あの頃に大きく成長していったね!」と思える時期や出来事が、誰にでもあるのではないでしょうか?
その時の要素は何だったでしょうか?

人が成長する要素は、実は青年が大人へと成長する時期に詰め込まれています。
青臭い言葉で言えば、“青春時代”です。
そこには、どんな要素があったのでしょうか?

中学や高校、大学に入学した時に新しい出会いがあります。
「はじめまして!」という出会いの中に一つ目の要素があります。
人見知りをしながらも、頑張って声を掛けたり…

あるいは声を掛けられ…

「どこから来たの?」
「スポーツは何をしていたの?」

とコミュニケーションをお互いに取り合っていたのではないでしょうか?
そのコミュニケーションにより、お互いのことを少しずつ知り始めました。

“お互いのことを知る”

というのが、人が成長する一つ目の要素になります。

信頼関係を築く

その後、一緒に帰ったり、どこかに遊びに行ったり…
宿題を教えてもらったり、忘れ物を貸したり借りたりしながら、信頼関係が築かれ友情が芽生えてきます。
この、

“信頼関係を築く”

というのが、人が育つ2つ目の要素になります。
信頼関係を築くためには、大きく2つの方法があります。

一つ目は、“長い時間一緒にいること”です。
よく、「20年来のつきあいです!」などという言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか?
長く一緒にいるだけで、信頼関係が育まれます。
ただ、1年なら1年分の信頼関係、10年の信頼関係になるためには10年が必要になります。

二つ目の方法は時間を短縮できる方法です。
それは、“共通体験をすること”です。
「同じ釜の飯を食った仲」というイメージでしょうか?

学生時代には、この2つのことを同時にしているので、社会人になってから知り合った友達よりも、より深い絆で結ばれた関係になるのです。

(初めての)挑戦による達成感と挫折感

そんな信頼関係が育まれる中、恋におちます!
そこには、初めての体験がぎっしりと詰め込まれています。

初めての恋…
胸のときめき…
嫉妬…
そして、告白!

おつき合いができたなら嬉しい。
けれど、断られたなら落ち込む。
けれど、頑張って気持ちを伝えないと…でも、恥ずかしい…
そんな葛藤の中で呼吸が止まりそうな中、愛の告白という挑戦をします。
おつき合いができる様になった時には、飛び上がってガッツポーズを取る程の達成感があったことでしょう。
残念ながら断られた時には、挫折感に包まれて落ち込んでしまったのではないでしょうか?
この、

“(初めての)挑戦による達成感と挫折感”

というのが、人が育つ3つ目の要素になります。

相互支援の関係

また、クラブ活動もしています。
一生懸命に練習をしてレギュラーを目指します。
時にはスランプに陥り、もうやめようか?と悩むこともありました。
そんな時に支えてくれたのが友達だったでしょう。
「一緒に頑張ろう!」と希望を与えてくれたのではないでしょうか?
また、失恋をして、落ち込んだ時に慰めてくれたのも友達でした。
逆に、友達がスランプに陥っている時に、支えて上げたこともありますよね?
失恋をして、泣いている友達を慰めたのもあなただったでしょう。

そんなお互いを支え合う、

“相互支援の関係”

というのが、人が育つ4つ目の要素になります。

また、クラブ活動でもレギュラーになれたり、なれなかったり…
試合に出て勝つこともあれば、負けることもあり…
優勝したり、予選で負けてしまったり…

そこにも、人が育つ3つ目の要素 “(初めての)挑戦による達成感と挫折感” がぎっしりと詰め込まれているのです。

目標を定めることとそのルールを明確にすること

そんな日常を送りながら、学校行事である体育祭や文化祭などにも参加しました。
体育祭では、「クラスで優勝するぞ!」「リレーだけは優勝するぞ!」といった目標を掲げました。
その目標に向かって、一生懸命に練習をしました。

応援団に選ばれた人は、放課後も残って一生懸命に練習をしたのではないでしょうか?
応援ダンスの練習や、太鼓を叩く練習、大きな声で応援できる様に、楽しみながらも一生懸命に取り組みました。
文化祭もそうです。
出し物の練習のために、月・火・水は残って練習をしよう!
各自自宅でも1時間は練習をしよう!
朝は一時間早く来て、作成物を作ろう!
というルールを定めて、全員で取り組みました。
この、

“目標を定めることとそのルールを明確にすること”

というのが、人が育つ5つ目の要素になります。
人が育つ5つの要素は
  • お互いのことを知る
  • 信頼関係を築く
  • (初めての)挑戦による達成感と挫折感
  • 相互支援の関係
  • 目標を定めることとそのルールを明確にすること
になります。
この要素をよく見て下さい。
実はこれは、企業組織内でも同じなのです。

新入社員が初めて出勤してきました。
あるいは、転勤で初めての部署に配属になりました。
その時に必要なのが、“お互いを知る”ということなのです。
お互いの似ているところ、あるいは価値観のちがいを知って受け入れ合うことです。
そこから“信頼関係を築く”ための取り組みが行われます。
その信頼関係を礎にして、業務やプロジェクト活動を通じ苦楽を共にし、さらに深い絆が育まれていくのです。

しかし、人が育たず離職率の高い組織というのは、信頼関係を築く取り組みをしないで、プロジェクト活動に参画させていたり、日常の業務に埋もれさせてしまっているのです。
信頼している仲間と共にする仕事は、辛くとも楽しい思い出になるものです。
年月を経た時に、「なんやかんやと言いながら、あの頃が一番しんどかったけど、めっちゃ面白かったな!」なんて言い合えるのです。
逆に信頼関係のない(組織上の)仲間とする仕事は、どんな楽な仕事でも苦痛を感じ、ストレスを溜め込むものなのです。

プロジェクト活動では、プロジェクトメンバー同士が信頼関係の礎を築き、お互いにその意識を持つことが重要になります。
そこで初めて、“(初めての)挑戦による達成感や挫折感”の共通体験が人の成長へつながっていく体制が整うのです。
日々の業務も同じです。
特に新入社員は、同じ部署内での信頼関係や、同期メンバーとの信頼関係が重要になってきます。

その関係性が“相互支援の関係”となり、それを組織風土として根付かせていけば、人が育つ組織へと風土そのものが変化していきます。

最後に“目標を定めることとそのルールを明確にすること”というのは、経営理念や人事制度になります。
企業組織としてどこへ向かおうとしているのか?
企業としての価値は何なのか?
私たちは、何のためにここに集まってきているのか?
そういったミッションやビジョン、バリューを明確にすること。
また、それらの達成のために、どういう人物が評価されるのか?
どんな考え方や行動が評価され、報酬を得られるのか?
ということも明確にし、全従業員のベクトルを合わせていくことが重要になってくるのです。

組織は事業をしているので、学生時代の様に時間を掛けて、自然の成り行きで成長を待つことはできません。
アルバイトスタッフは、そのプロセスの真っ最中になりますが、社員は学生時代にそういうプロセスを経てきた大人たちです。
そういった意識付けのために研修で気づきを得て、プロジェクト活動に参画することで成長を促します。

特に野外研修では、チーム形成のプロセスを一泊二日のプログラムで疑似体験をするので、チームビルディング効果は大きくなります。
チーム形成のプロセスは、「形成期⇒混乱期⇒統一期⇒機能期」というステップがあります。
形成期とは、チームが形成された段階です。

お互いのことはあまり知らず、何をするのかも分からないため、お互いに探り合っている状態です。
探り合っている状態なので、大きな摩擦は起きません。

次の段階は混乱期になります。
お互いの価値観や考え方のちがいでぶつかり、チーム内は混乱状態になります。
ここで、本気で話し合い、本音をぶつけ合うことで、お互いのちがいを承認し合える様になるのです。
「君はそういう考え方なんだね!でも、僕はこういう考え方なんだよ!」
とお互いの価値観を認め合える状態になり、チームとして一つになっていきます。
このチームがまとまってくる段階を統一期というのです。
その統一期を迎えチームとして機能し始め、やっと成果が出るのが機能期です。
よく経営者の方で、この混乱期を避けて統一期に持っていこうとする方がいます。
もめない様に調整をして、無理に統一する様に持っていくと、本音を話さない上辺だけの議論で終始するチームになってしまうことが少なくないのです。

その経験を野外研修では楽しみながら行います。

初日の夕食後に、少しお酒も飲んだ後に焚火のプログラムがあります。
そこでは自然と自分と向き合い、楽な気持ちで自己開示ができ、お互いの承認を得られるのです。
自然の中で転地効果もあり、焚火の炎を見つめていると素の自分に戻れるのです。
感極まって涙を流す受講者もおり、いっきにチーム力が高まり「同じ釜の飯を食った仲」へと変貌を遂げるのです。


人はどんなに教えても育つことはありません!
組織として、しなければならないのは人が育つ環境作りです。


  • 従業員が成長したいと思えるきっかけがある環境
  • 従業員が成長したいと思った時に支援できる環境
  • 従業員が育たなければならないと思える環境

そういった取り組みを通じて “人財力” “関係力” “組織力” を強化していくのが、社会人の青春!野外研修と「スクールプロセス型」人財育成なのです。

それらが土台にあるからこそ、業績の向上につながるのです。

「スクールプロセス型」
人財育成フローチャート

学校での入学から卒業までのイメージ
入学・転向・クラス替え お互いのことを知り合う(生い立ちや価値観のちがい)
お互いに自分の人生を語り合う 自己開示し信頼しあう
助け合う 壁にぶち当たった時にお互いに助け合う
最高のクラス
体育祭
文化祭
スポーツクラブ活動
各種サークル

「シナジーアーク」の
ミッション達成の
プロセス

現状の状態
従業員ヒアリング 課題の抽出
はじめまして研修(相互承認) お互いのことを知り、お互いのちがいを承認し合う
ラポール形成研修(前半) 自分が自分の人生の主人公になる
ラポール形成研修(後半) 自分が仲間の人生の名脇役になる
相互支援研修 パラダイムのシフトアップ
チームビルディング研修
目的別合宿研修/社内講師研修
チームで目標を達成
経営理念策定
人事制度策定
現場力強化プロジェクト
各種プロジェクト