第9回 人を育てチームで業績を上げるリーダーとなれ!
マズローの欲求5段階説から見えるもの
もう少し、信頼関係の大切さを確認していきたいと思います。
“自己実現理論”というものをご存知でしょうか? 有名な“マズローの欲求5段階説”があります。
人間の欲求は5段階に分かれ、1段階目から順番に満たしていくという考え方です。
1段階目 生理的欲求
2段階目 安全の欲求
3段階目 社会的欲求(所属と愛の欲求)
4段階目 尊厳欲求(承認欲求)
5段階目 自己実現欲求
という段階です。
1段階目の最も底辺にある欲求は“生理的欲求”で、生きていくための本能的な欲求と言われています。
食べ物を食べたいとか、眠りたいという、生きていく上で最低限必要な欲求です。
2段階目の欲求は“安全の欲求”で、危険を回避したいとか健康でいたいという欲求です。
命を確保できたなら、次は安全な場所にいたい。
雨露をしのげる家に住みたいとか、戦争をしている場所にはいたくないという欲求です。
3段階目の欲求は“社会的欲求(所属と愛の欲求)”で、仲間が欲しいとか組織や集団に属したいという欲求です。
会社に勤めてその組織の一員でありたいとか、友達や恋人、家族が欲しいといった欲求です。
4段階目の欲求は“尊厳欲求(承認欲求)”で、人から認められたいとか、社会的な名誉が欲しいといった欲求です。
出世して店長や部長になりたい。
周りから尊敬されたい。
そういった欲求です。
そして、最後の5段階目の欲求が“自己実現欲求”で、夢を叶えたいとか、自分の能力を最大限に発揮したいという欲求です。
実はマズローは晩年、6段階目として“自己超越”の領域があるとしています。
“自己超越”とは、何の自我も持たず、私利私欲の気持ちを超越した気持ちで、人のためや世の中のために役に立つ行動をする領域です。
そこには2%の人しか到達しないと言われています。
ここはもう神に近い領域なのかもしれませんね。
今回は5段階で話を進めていきたいと思います。
人は1段階目から順番に欲求を満たしていくとされています。
確かに、ライオンの檻の中に入れられた状態で、恋人がほしいとか思えませんし、一週間飲まず食わずの状態で、社会的名誉が欲しいとも思えませんね。(極端な例ですが)
とりあえず、何か食べさせておくれ!というのが最初の欲求です。
では、質問ですが・・・・・次回に続きたいと思います。
(つづく)