第27回 人を育てチームで業績を上げるリーダーとなれ!

<信頼される人になれ>

法則① 自分が自分の人生の主人公になる(自分に矢印を向ける)

相手に矢印を向けろ?

今まで「自分にフォーカス」をして、自分が自分の人生の主人公になろう!という話をしてきました。

自己啓発研修でも、よく言われます。

「いつも自分自身に矢印を向けなさい。
 相手を指差したその指を見てみなさい。
 人差し指一本は相手に向いていますが、中指と薬指、小指の三本の指は自分に向いているのですよ。」

しかし、常に自分に矢印を向けるということにも問題はあるのです。

時には相手に矢印を向けることも必要ですし、自分のことを棚に上げることも必要なのです。

今まで話してきたことを全否定するのか?と思われそうですが、そうではありません。

特に学び始めている人へお伝えします。

すべては自分に責任があると、常に自責の念だけで思考していると陥ってしまう罠があるということを。

会社がおかしいのは自分に責任がある。

それはいいことです。

しかし、その裏にある罠とは・・・・・

自分の責任を果たすために努め、会社に対して何も言えなくなるという罠です。

会社のおかしいところはおかしいところで、「ここは会社がおかしいのではないですか?」と発言すべき時があります。

その時に、自分の責任だからと黙ってしまう。

これは問題に蓋をしてしまうことになりかねないのです。

上司に対しても同様です。


以前、こういう上司がいました。

社内において問題提起をするとこう言うのです。

「会社や上司の責任にするのではなくて、自責の念で考えろ!
 人にばかり矢印を向けないで、自分自身に矢印を向けろ!」

その上司は部下に矢印を向けて、ずっとこの様な発言をしていたのです。

そして、部下は自分に矢印を向けることによって口を塞がれていました。

問題提起できなくなるなっていたのです。

その上司のいる組織がどうなったのか?

誰も問題を口にすることが無くなり、上辺だけは素晴らしいチームになりました。

自分の評価を下げないために、自分にフォーカスをしているパフォーマンスばかり上達し、陰で愚痴を言い合う組織になったのです。

問題がある時は、あえて相手に矢印を向けて「それは駄目だ!」と言わなくてはならない時があるのです。

自分で分かっていれば良いのです。

今はあえて、自分は相手に矢印を向けて発言している!と。

野外研修・人材育成・社員教育・風土改革・組織改革・研修
社会人の青春!!野外研修と「スクールプロセス型」人財育成

株式会社シナジーアーク 代表取締役
一般社団法人日本野外研修ワークショップ協会 西日本エリア統括兼関西支部長
蔀 晋輔(しとみ しんすけ)

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