部下に関心を持っていますか?
おはようございます。
社会人の青春! 蔀(しとみ)晋輔です。
今日はある新任店長さんの事例です。
その店長は今回初めて店長に昇格し、新しい店舗を任された新任店長でした。
新任店長は着任早々、部下の統率に関して悩んでいました。
最初は、意気揚々とやってきたのですが・・・・・
仕事の指示をしても、その指示通りに動いてくれない。
動いてくれてもやっつけ仕事で、とりあえず行なっただけの状態になってしまう。
かといって仲が悪いわけでもなく、店長に対して反発しているわけでもない。
その原因も分からず、どうすれば良いのか悩んでいました。
それを店長が、エリアマネージャーに相談した時にこんなやり取りがありました。
「・・・・・という状態なんです。」
「で、お前は部下のことを思ってるんか?」
「もちろんです。
もっと成長して上にいってもらいたいですし、そのためには今が大事なんで、彼らがやるべきことをキッチリと指示をしてるんですけどね・・・・・」
「指示をしてるんやな?」
「はい!」
「指示をした後は?」
「はい、期日までにできているかチェックしています。」
「フム・・・・・それじゃあお前は部下の家族構成は知ってるか?」
「???・・・・・一部知ってますけど・・・・・そんな話はしないので、あまり知らないです。」
「じゃあ、部下の○○君の今悩んでいることを知ってるか?」
「・・・・・いえ、知りません。」
「○○君が悩んでるのは、店長とコミュニケーションが取れないっていうことや!知らんかったやろ?」
「・・・・・はい・・・・・」
「じゃあ、部下全員の趣味は知ってるか?」
「???・・・・・全員は知らないです・・・・・」
「△△君の前職と役職のポジションは?」
「・・・・・」
「××君は腰が弱くて、ずっとコルセットを見えない様にしてるの知ってた?」
「いえ・・・・・」
「それが部下が動いてくれない原因やないんか?」
「・・・・・」
「お前、部下に対して冷たいねん!」
「!!!!!」
「部下のこと思ってるって言うたわな!じゃあ、愛してるの?少なくとも愛そうとしてるの?」
「・・・・・はい・・・・・」
「はいって、やってることは愛してることと正反対の行動やんけ!
愛してるの反対って何や?」
「嫌いとか・・・・・憎いとか・・・・・」
「ちがう!愛してるの反対はな、嫌いやとか憎いっていうことやないぞ!
愛してるの反対は“無関心”や!
嫌いやとか憎いっていうのは、その相手の存在を認めてるやろ!
相手がいて、その相手に対しての感情や!
でもな、無関心っていうのは、その相手の存在を認めてないんや!
小学生のイジメで、無視するっていうのと同じや!
お前は部下に対して無関心で、そこに存在を認めてないんや!
お前はな、部下に対して業務の指示はしてるけどな、それ以前にその部下のことを知ろうとしてるか?
部下はお前のこと知ってるぞ!
家族構成やら、飲みに行ったらどんな酔い方をするとか、仕事に対する考え方とか・・・・・
部下はな、上司のことは2日で分かるけど、上司は部下のことを分かるのに2年掛かるって言われるんや!
部下のことを知らんのは、部下に対して関心がないからちゃうか?
お前が関心を持ってるのは業務であって、その業務をする部下じゃないんや!
・・・・・・・・・・
お前が本当はそんな無関心じゃないのは分かってるで、でも、お前の取ってる行動は部下に関心を持っていない上司の行動になってるんや!
考えてみ!
自分に対して無関心な人間に何かを依頼されて、それを必死で手伝おうと思うか!
部下に対して存在を認めてるよ!お前に関心があるよ!お前を愛してるよ!っていう行動を取っていかな!
・・・・・・・・・・
お前、俺のこと好きやろ!?
知ってるねん!
それは俺がお前のことが好きで、今回初めて店長になって、大丈夫かな?って気になってるからや!
だから、俺の言うことも聞いてくれるやん!
俺がお前のことに無関心やったら、お前も俺の話を聞いてくれへんやろ?
それと一緒やん!
頑張ろうや!」
店長は少し涙ぐみ「分かりました」と答えました。
エリアマネージャーは続けます。
「心配するな!
俺も店長になった時、今のお前と同じミスをして悩んだことあるから!
まあ、今言うたことは、昔俺が言われたことやから!
ナハハハハ・・・・・」
その後、その新任店長は部下を知ることから始めたそうです。
あなたは部下の存在を認めていますか?関心を持っていますか?
野外研修・人材育成・社員教育・風土改革・組織改革・研修
社会人の青春!!野外研修と「スクールプロセス型」人財育成
株式会社シナジーアーク 代表取締役
一般社団法人日本野外研修ワークショップ協会 西日本エリア統括兼関西支部長
蔀 晋輔(しとみ しんすけ)