第53回 人を育てチームで業績を上げるリーダーとなれ!
<信頼される人になれ>
法則② 自分が仲間の人生の名脇役になる
(仲間の「大切なもの」を大切にする)
仲間の価値観③
もう一つ例え話をしましょう。
二人の異なるタイプの部下がいたとします。
一人は活発で行動的で、変化を好む改革的なタイプです。
もう一人は大人しく、物事をじっくりと考え、変化を好まないタイプです。
そんな二人が他の店舗に転勤することになりました。
リーダーとして、あなたはどんな言葉で送り出しますか?
二人に同じ言葉を贈るということは、二人の価値観を大切にしていないことになります。
改革的な部下は、
「次の店舗でも自分の実力を出し切ってな、悪いとこをどんどん改善していって店を変えてまえよ!」
という様な激しい言葉でモチベーションが上がりやすくなります。
保守的な部下は、そういう言葉を贈られると気が滅入ってしまう可能性があります。
「店を変えろと言われても、まだメンバーの顔も知らんのに・・・・・」と。
応援しているつもりで、モチベーションを下げてしまう可能性があります。
そんな保守的な部下は、
「まずは店のメンバーと仲良くなることから始めたらええから。
仲良くなったらな、みんなの話を聴きながら少しずつ何かを提案していけばええから!
あの店の店長は気さくな人やから、色々と教えてくれるから大丈夫やからな。」
と言われる方が、安心して次のステージに向かえるかもしれませんね。
しかし、その言葉は改革的な部下にとっては、物足りない言葉になるのです。
恥ずかしながら、改革的なタイプであった私は、どの部下に対しても激しい言葉を贈っていました。
自分が言われて闘争心が芽生える様な言葉を・・・・・
中にはそれがピッタリの部下もいましたが、そうではない部下がいたのも確かです。
改革的と言う価値観が正しいと思い、それを人に押し付けていたのです。
人により価値観が異なります。
だから、いくら正しいことを正しく言ったとしても、相手には伝わらないということがあるのです。
まずはリーダーとして、部下の価値観を把握して、それぞれに応じた対応をすることが大切になってくるのです。
部下に応じて態度を変えろと言っているのではありません。
「次の店に行っても頑張れよ!」
というメッセージは同じなのです。
ただ、話す言葉の内容は変えなければ伝わらないということなのです。
それが仲間の価値観を大切にするということなのではないでしょうか?
(つづく)
野外研修・人材育成・社員教育・風土改革・組織改革・研修
社会人の青春!!野外研修と「スクールプロセス型」人財育成
株式会社シナジーアーク 代表取締役
一般社団法人日本野外研修ワークショップ協会 西日本エリア統括兼関西支部長
蔀 晋輔(しとみ しんすけ)