第64回 人を育てチームで業績を上げるリーダーとなれ!
<共感される人になれ>
共感される人・・・・・②
ある店長のお話をします。
当時、私はその店長にとても共感していました。
その店長と私は前の勤務先の部長と主任でした。
部長職まで昇進しながら、ヘッドハンティングをされて転勤してきたのです。
その時に私も呼んでもらったわけなのです。
当時、その店長は40歳くらいだったと思います。
勤務は朝9時から深夜の3時。
連日睡眠時間が3時間・・・・・休憩もなかなか取れず。
そんな状態の時に店長がよく話していたことがあります。
それは・・・・・
「俺はもう40歳や。
チャレンジするのはこれがラストチャンスやと思ってる。
俺はこのチャンスに懸けるんや。
あかんかったら俺もそれまでや。
でも、絶対成功する。
一店舗目を成功させて、業務を安定させたら二店舗目のオープンに取り掛かるんや。
それでどんどんチェーン展開をしていくんや。
今おるメンバーは全員が幹部や。
今は誰よりも働いとる。
でも、将来的には高い給料をもらって休みももらって、誰よりも遊ぶ社員になるんや。
家族を連れての社員旅行もするぞ。
俺らは誰よりも働いて、誰よりも遊ぶ人生を築くんや。
今はしんどいけどな。
乗り越えようぜ。」
という話でした。
仕事が終わってから、食事をしながら話していたものです。
私たちチームのメンバーは、その言葉に共感し、この人についていこう!この人に自分の人生を懸けてみよう!そう思ったものでした。
この店長の言葉が、
「ヘッドハンティングされたんやから、今は睡眠時間を削ってでも仕事をせなあかんぞ。
答えをきっちりと出して、認めてもらわなあかんねや。」
という様な、「しなければならないこと」を語られていたなら、私たちは苦しみから逃げていたかもしれません。
そうではなかったのは、やはり店長の心の底から湧き出てきた情熱だったからです。
この様に、人が共感するのはその人の情熱や想いなのです。
会社から与えられたノルマや課題ではありません。
心の底から湧き出る情熱。
そして、その情熱の影響を受けたその人の生きる姿勢なのです。
リーダーとしての、あなたの姿勢はどうでしょうか?
どんな姿勢の人が共感されるのか?
そのあたりを掘り下げていきたいと思います。
(つづく)
野外研修・人材育成・社員教育・風土改革・組織改革・研修
社会人の青春!!野外研修と「スクールプロセス型」人財育成
株式会社シナジーアーク 代表取締役
一般社団法人日本野外研修ワークショップ協会 西日本エリア統括兼関西支部長
蔀 晋輔(しとみ しんすけ)