第70回 人を育てチームで業績を上げるリーダーとなれ!
<共感される人になれ>
自分を楽しめる人②
私の知り合いのAさん(現在は社長)の部長職時代の話を紹介したいと思います。
ある日突然、部長であったAさんに4階級降格の辞令が出たそうです。
給与は70%カットで、訴えようと思えば訴えることのできるものでした。
4階級降格の説明はなく、会議で発表されただけです。
周りは理由の分からない人事異動にあっけにとられている状況でした。
そのAさんに失敗があったわけでもなく、仕事をしていなかった訳でもありません。
降格前には何のフィードバックもなく、降格時も降格後もありませんでした。
いわゆる無視状態です。
あなたがそんな状況になったならどうしますか?
その時にAさんはこう考えていたそうです。
「社長含め、役員たちは自分に対して扱いにくさを感じている。
だから、ある意味辞めてもらいたいための降格人事だ。
さて、“私”よ、どうする?
訴えるか?
死に物狂いでこの会社の改革に取り掛かるか?
独立をして起業をしていくのか?
それとも、社長に気に入られるために自分を曲げていくか?
“私”はどうしたい?
そうか起業をして、自ら事業を起こすか?
では、どんなスケジュールで、どんな事業をやっていくんだ?
そう考えている“私”が、どれだけのことがやっていけるのか?
実に楽しみだ。」
そして、約一年で起業の準備をして退職をすることになりました。
その一年間も、社長や役員たちからは無視状態だったそうです。
普通ならノイローゼになりそうな状況ですが、Aさんはこう考えていたそうです。
「さてさて、針の筵(むしろ)のこの状態を、“私”はどう乗り越えていくのだろうか?
起業の準備が終わるまでは我慢するのか?
準備が整う前に逃げ出してしまうのか?
いやー、“私”は気にならずにマイペースで働いている様だな。
そんなことよりも、人生の次のステップで“私”がどんな状態になるのかが楽しみで仕方ない様だ。
なかなか“私”は図太くできている様だ。」と・・・・・
(つづく)
野外研修・人材育成・社員教育・風土改革・組織改革・研修
社会人の青春!!野外研修と「スクールプロセス型」人財育成
株式会社シナジーアーク 代表取締役
一般社団法人日本野外研修ワークショップ協会 西日本エリア統括兼関西支部長
蔀 晋輔(しとみ しんすけ)