第86回 人を育てチームで業績を上げるリーダーとなれ!
<共感される人になれ>
「できる」人ではなく「やろうとする」人②
人間というのは不完全なものです。
完全な人間などいません。
人に矢印を向けるのではなくて、自分に矢印を向けよう!と学んでも、ふとした時に人に矢印を向けてしまうものです。
「〇〇が悪いから!」と・・・・・
その時に、ああ!また自分は人に矢印を向けてしまった。
次からは気をつけよう。
人に矢印を向けるのではなく、自分に矢印を向ける人になろう。
「自分にやれることはなかっただろうか?」
そう思ってやり直し続ける人でいること。
そこに人は共感するのです。
例えば・・・・・鉄棒の逆上がりができない。
そんな不器用な人が、一生懸命に逆上がりの練習をしている。
汗を流しながら、手のひらにマメを作りながら、一生懸命に練習している。
そんな姿に人は共感するのです。
逆上がりの上手な人に共感するのではないのです。
逆上がりができなくても、一生懸命にできるようになろうと努力している人。
そんな人に、人は共感するのです。
(余談ですが、逆上がりの練習をしていた人というのは私の娘です。
運動音痴な私に似て、できないだろうな・・・・・と思っていたのですが、「できる様になりたい!」と、よく近所の公園につき合わされ、ずっと練習していました。
その姿を見て、親として誇りに思えましたし、心から共感していました。
そんな時に、逆上がりに成功したのです。
その時に私は、人の目も気にせず、「やった!できたやんけ~!!」と大声で叫んで娘のところまで駆け寄りました。
娘は周りの人がこちらを注目しているので、恥ずかしかったそうですが・・・・・私は感動してしまって、涙目になっていました!(笑)
話が逸れてしまいましたが、やはり、やろうとしている人に人は共感するのです。)
「できる」というものを、もっと突き詰めていくと、人には「確かにできること」というものはない!と学びました。
あなたに「明日、逆上がりができますか?」と質問をします。
学生の頃にできていたあなたは、「できます!」と答えるかもしれません。
しかし、それは「確かにできること」ではないのです。
明日の朝、車とぶつかって腕を骨折するかもしれません。
今日、急病で倒れて入院するかもしれません。
そうなると逆上がりはできないのです。
では、人は何もできないのか?と質問されそうですが・・・・・人にはやれることはあっても、できることは不確かなのです。
人には過去に「できたこと」はあります。
それが、未来において「できること」とイコールではないということですね。
そして、「やれること」は過去や未来ではなく、現在に存在しています。
人はその現在の「やれること」をやることしかできないのでしょうね。
(つづく)
野外研修・人材育成・社員教育・風土改革・組織改革・研修
社会人の青春!!野外研修と「スクールプロセス型」人財育成
株式会社シナジーアーク 代表取締役
一般社団法人日本野外研修ワークショップ協会 西日本エリア統括兼関西支部長
蔀 晋輔(しとみ しんすけ)