第90回 人を育てチームで業績を上げるリーダーとなれ!
<やる気エネルギー「かい・えん・たい」を注入する人になれ>
快感①
車を組み立てたからといって、すぐに走ることはできません。
バッテリーの充電やガソリンを入れないと、車は車としての機能を発揮することができません。
チームも同じです。
車でいうガソリンが必要になります。
そのチームのガソリンになるものが、“かい・えん・たい”なのです。
その“かい・えん・たい”を、一つずつ見ていきたいと思います。
ただ、注意していただきたいのは、これらを単なるテクニック論として受け取らない様にしてほしいということです。
単純にこれらの形だけを真似ても意味がありません。
そこに本当に心が込められているのか?
それが重要になってきますので・・・・・
一つ目のガソリンは“かい”です。
“かい”とは“快感”のことです。
人間は“快”を求める様にできています。
“不快”を避けて、“快”を選択するのが人間であり、“快”が脳を活性化するのです。
“快”を求めるのは人間の本能であり、脳がそういうメカニズムになっているそうです。
ですので、単純な話、常に仕事と“快”を結びつけるのです。
仕事と“快”を結びつけるのに必要なのは心の報酬です。
心の報酬ですので、お金の報酬ではありません。
給与を上げるという報酬は、不満を解消させる効果はありますが、人生において“快”となるものではないのです。
“快”とは・・・・・
映画を観て、感動して心が満たされた様な状態です。
オリンピックを観て、日本の選手がメダルを取った時に感動している。
そんな状態です。
いわゆる、幸福感を味わっている状態ですね。
人が最も幸福感を感じられるのは、「自分の行ったことが、人の役に立ち、感謝された時」だと言われることがあります。
もちろん、それだけではありませんが、仕事に取り組んでいる時に、そういう出来事は自分の心にエネルギーを注入してくれるのではないでしょうか?
仕事をしていて、お客さんから「ありがとう!」と言われた時に、心が満たされて、やる気が倍増したという経験はありませんか?
上司から、「よくやった!!!」「俺は嬉しい!!!」と言ってもらえて、心にエネルギーが注入され、やる気満々になったことはないですか?
そういう“快”を創造していくのです。
(快を創造するという表現をすると、制度や仕組みとして作り上げる様なニュアンスになってしまいますが、“心を伝える”という感覚で読んでいただければと思います。)
(つづく)
野外研修・人材育成・社員教育・風土改革・組織改革・研修
社会人の青春!!野外研修と「スクールプロセス型」人財育成
株式会社シナジーアーク 代表取締役
一般社団法人日本野外研修ワークショップ協会 西日本エリア統括兼関西支部長
蔀 晋輔(しとみ しんすけ)