同期の桜
おはようございます。
社会人の青春! 蔀(しとみ)晋輔です。
野外研修での一コマです。
今回の研修は、本来は13名で受講する予定でした。
しかし、一人は事情で参加することができず、もう一人は直前に体調を崩し参加が叶いませんでした。
そんな状態で一泊二日の研修が始まったのです。
付き添いで来ていた人事担当者が見守る中、参加者の顔つきがどんどん変わっていきます。
それまでは遠慮し合っていたものが、お互いに自分の意見を言うと共に仲間の意見も受け入れて、活発なディスカッションができる様になってきています
それを見ながら心配していることがありました。
それは参加しているメンバーと、参加できなかったメンバーとの間に温度差ができてしまい、参加できなかったメンバーが疎外感を感じて問題にならなければいいが・・・・・
そんな心配をしていたのです。
そして、一泊二日の研修の最終日の出来事です。
この2日間はチーム毎にバンダナを身に付けています。
プログラムでも使い野外研修にとっては必須アイテムとなっています。
今回の研修での思いを忘れない様に、全員で全員のバンダナに寄せ書きをしようということになったのです。
人事担当としては複雑な気持ちだったでしょう。
目に見えるもので参加者と不参加者が分かれてしまう・・・・・ますます距離が開いてしまうのでは?
という心境だったと思います。
その時に、誰からともなくこんな話になりました。
「それだと、今日来れなかった〇〇さんと△△さんのバンダナがないな~!」
「これをするなら全員のバンダナじゃないとな~!」
この時程、予備のバンダナを持って来ていて良かったと思ったことはありませんでした。
そのバンダナを渡すと、参加できなかったメンバーが書き込む欄も設けて、全員で寄せ書きをしたのです。
それを見ていた人事担当者は驚くと共に感動したそうです。
こちらから言ったのではなく、自ら参加できなかった同期のメンバーのことを考えてくれた。
このわずかの期間で成長したな。
この同期なら、お互いに壁にぶつかった時には支え合い、助け合える素晴らしい仲間になれる。
そう感じたそうです。
研修の最後に、人事担当者から挨拶をしてもらったのですが・・・・・
そんな想いで、涙!涙!の挨拶となり、新入社員たちも目を潤ませながら、新社会人への船出へと旅立っていったのでした。
あなたには同期のメンバーはいますか?
そのメンバーと、今もつき合い励まし合っていますか?
野外研修・人材育成・社員教育・風土改革・組織改革・研修
社会人の青春!!野外研修と「スクールプロセス型」人財育成
株式会社シナジーアーク 代表取締役
一般社団法人日本野外研修ワークショップ協会 西日本エリア統括兼関西支部長
蔀 晋輔(しとみ しんすけ)