第92回 人を育てチームで業績を上げるリーダーとなれ!
<やる気エネルギー「かい・えん・たい」を注入する人になれ>
快感③
ねぎらいとはメンバーの存在を認めるということですので、当日欠勤した人を褒めることはできませんが、ねぎらうことはできるのです。
「もうそこまで疲れていたんだね!
その日は休むという選択しかできないくらいに、心身共に追い込まれていたんだね!」と。
「でも、当日欠勤は駄目だろ!!」と叱られもします。
これは叱るという行為と、ねぎらうという行為が同時にされた例です。
ねぎらうというものは、褒める時でも叱る時でもできる行為なのです。
リーダーの、「厳しい状況でよくやったな!苦しみながらも頑張ったな!感動したぞ!」という言葉は、褒めながらねぎらっています。
もう、この言葉だけで、一年間は頑張れるのではないでしょうか?
また、叱る時にねぎらうことができるのは、ねぎらうという気持ちが、感謝と敬意の気持ちだからです。
こういったリーダーからのねぎらいの言葉や、お客さんからの「ありがとう!」というねぎらいの言葉で、心にエネルギーが注入され、やる気満々の日々が送れるのです。
しかし、そのエネルギーは永遠には続きません。
映画を観て感動をしても、その感動は少しずつ薄れていきます。
その時に人はどうするのか?
もう一度感動するために、映画を観るのです。
次は映画ではなく、コンサートかもしれません。
ミュージカルかもしれないし、本を読むことかもしれません。
感動という“快”を知ってしまった脳は、再び“快”を求めるのです。
(“快”というものは、別の言い方をすると“欲”になるかもしれませんね!)
リーダーは、その“快”をメンバーに対して創造すべく、行動していくのです。
そうです。
“メンバーの行なったことが、誰かの役に立ち、感謝されることを創造していくのです。”
そのサイクルが回りだした時に・・・・・
メンバーは、誰かのために頑張りたくなる。
誰かの役に立ちたくなる。
何よりも自分のために!
(これは、周りに褒められるために頑張るという意味ではありません。
あくまでも、“自分のために”というのが前提です。
自分のために・・・・・その結果、人の役に立ったというニュアンスです。)
そして、“快”を求めて働く様になるのです。
(表現は悪いですが)“快”の中毒者です。
薬物中毒よりも、一億倍健康的です。
日常の中で、リーダーがメンバーに“快”を与えることが、とても大切なエネルギーになるのです。
(部下の立場としては、様々な考え方や取り組み方がありますが、ここはあくまでもリーダーの立場として読んでいただければと思います。)
(つづく)
野外研修・人材育成・社員教育・風土改革・組織改革・研修
社会人の青春!!野外研修と「スクールプロセス型」人財育成
株式会社シナジーアーク 代表取締役
一般社団法人日本野外研修ワークショップ協会 西日本エリア統括兼関西支部長
蔀 晋輔(しとみ しんすけ)