＜挫折しても諦めない人になれ＞

パラダイム（世界観）のシフトアップ⑦

パラダイム④

自らパラダイムに働きかけシフトアップするだけでなく、誰かから自分のパラダイムをシフトアップしてもらえたこともあります。

先にお話しした、私がある経営者に騙された時というのは、私の人生で精神的に最も厳しかった頃の一つであります。

私はすべての仕事を失いました。

肩書は代表取締役ですが、仕事を失った代表取締役というのは、世間でいうプー太郎と同じです。

私のために仕事を辞めてまで集まってきてくれた人たちまでも、自分と同じプー太郎にしてしまいかねない。

そんな状況でした。

彼らをおいたまま、自分だけが就職活動をするわけにはいきません。

彼らの仕事を、何とか見つけなくてはいけない。

それも、それなりのポジションにいた人たちなので、中途採用の一般社員というわけにもいかない。

色んな人に連絡をして、助けを求めながら、自分も経営者として会社を立て直さなければならない。

ご飯も食べられなくなる様な状況です。

その時に、ある社長にこんな言葉をもらったのです。

「蔀さん！

　これは蔀さんが乗り越えなければならないものですよ！

　だってね！

　蔀さん、あなたは“選ばれし人”なんですから！

　乗り越えなくてはならないし、乗り越えられる人なんですよ！

　選ばれし人なんですから！」

この言葉で私の心に電流が走りました。

そして、今の現象を解釈しているパラダイムを、大きくシフトアップしてもらえたのです。

騙されたり、裏切られたりしたという現象から、怒りを感じ、騙した相手を悪者にしているのが前面に出ていたパラダイムが、自分自身が前面に出るパラダイムに変ったのです。

私は、

“選ばれし人”

という、少し自己陶酔も入っていたかもしれませんが、私に不屈の闘志を与えてくれたのです。

すべて私が見つけてきたわけではありませんが、何とか彼らの仕事先も決まり、私も自分の仕事ができる様になってきたのです。

この様に、第三者の誰かの力によって、自分のパラダイムがシフトアップされることがあります。

それにより、挫けそうな時でも諦めずに頑張ることができたのです。

（つづく）

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社会人の青春！！野外研修と「スクールプロセス型」人財育成

株式会社シナジーアーク　代表取締役
一般社団法人日本野外研修ワークショップ協会　西日本エリア統括兼関西支部長
蔀　晋輔（しとみ　しんすけ）