第１２５回人を育てチームで業績を上げるリーダーとなれ！

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＜挫折しても諦めない人になれ＞

誰かに助けられている⑦

エピソード⑦

村井さん（女性・仮名）は、研修の中で、人生の挫折と、そこから救われた感謝の気持ちを語ってくれました。

「私の人生で、どん底の期間が２年ありました。

　結婚をして、子供が生まれ、それなりに幸せに過ごしていたんですが・・・・・

　旦那がおかしくなったんです。

　実家の商売を引き継いで、お金は持っていたのですが、そのお金をすべて遊びに使う様になりました。

　愛人も何人か抱え、家に帰って来ることはなくなり、お金も入れてもらえなくなりました。

　愛人から、“早く別れろ！”という電話が掛かってくることもありました。

　電話やガスが止められることもありました。

　一人で、ずっと悩んでいました。

　それでも、子供のために、この問題を解決したいと思い頑張っていました。

　元の幸せな家族に戻れるのなら戻りたい・・・・・そうでないなら離婚・・・・・

　けれど、どうすれば良いのか？

　私は幼い子供を育てながら、仕事を探して働く様になりました。

　親にも言っていませんでした。

　親に言うと心配を掛けるからです。

　親に心配は掛けたくなかったんです。

　誰にも言えず、一人で悩んで、精神的にも限界に近づいていました。

　ある日、もう駄目だと思い、親に話をしに行きました。

　私の父は、厳格な父親だったので、叱られると思っていました。

　なのに、言ってくれたのは・・・・・

　“もう、頑張らなくていい！”

　という一言でした。

　その言葉を聞いた瞬間に、体中の力が抜けていき、今までの苦しみや悩みがスーッと消えて行く様な感じがしました。

　その後は、弁護士を入れて離婚をすることになったのですが、その父親の一言に本当に救われた想いがしました。

　頑張れ！とか、ああしろ！とか叱咤するのではなく、もう、頑張らなくていい！と・・・・・

　その言葉から、また、頑張るエネルギーをもらえたと思っています。

　そんな父親に感謝しています。」

と。

頑張るだけ頑張ったのなら、もう、頑張らなくてもいい・・・・・

人生には、そういう時もあるのだと思います。

村井さんはそんな状況の時に、お父さんの優しさに救われたのでした。

（つづく）

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