第127回 人を育てチームで業績を上げるリーダーとなれ!

<挫折しても諦めない人になれ>


誰かに助けられている⑨

エピソード⑨

村井主任(男性・仮名)は、今年で32歳、お子さんが一人おり、九州から大阪に来て単身赴任で勤務しています。

残り一年で退職し、故郷の九州に戻れる予定になっています。

そんな村井主任がこんな話をしてくれました。

「若い頃の話ですが・・・・・

 当時、つき合っている女性がいました。

 私の家族は、少し複雑でして・・・・・両親は離婚することになり・・・・・

 仕事も上手くいかず・・・・・最愛の母が亡くなり・・・・・

 ・・・・・結構、自暴自棄になっていました。

 仕事もせず、友達に会うのも億劫で、彼女とも毎日ケンカしていました。

 そして別れ話にもなり・・・・・

 すぐには別れませんでしたが、このままの状態が続くのなら別れると・・・・・

 私は思い切って九州から出て、環境も変えようと思い、大阪のユニバーサルスタジオで働くことにしたのです。

 彼女とのつきあいも、遠距離になってしまっていたのであきらめていました。

 仕事はテーマパークですから、沈んだ気持ちでも、笑顔を作って接客をしていたのです。

 元気な自分を演じながら、働く日々が続いていたのですが・・・・・

 ある日、彼女が九州からユニバーサルスタジオに一人で来てくれたのです。

 突然の出来事だったので、びっくりしました。

 私の働いている姿を見に来てくれたのです。

 すると彼女は、私の頑張っている姿を褒めてくれ、“別れ話はなしね!”と言ってくれました。

 その時に結婚しようと決めました。

 今も九州で子供を守ってくれています。

 後一年、この大阪で頑張って九州に戻りたいと思っています。

 そんな苦しい時に、見守ってくれていた妻に感謝しています。

 これから彼女を幸せにしたいと思っています。」

そんな奥さんに助けられたという話をしてくれました。

また、九州に戻ることが決定しているにも関わらず、会社が私の研修に参加させてくれたことにも感謝されていました。

その恩返しのためにも、残り一年間を全力で働きたいと涙を浮かべて話してくれました。

村井さんは奥さんだけでなく、現在勤めている会社からも救われているのでした。

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(つづく)

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野外研修・人材育成・社員教育・風土改革・組織改革・研修
社会人の青春!!野外研修と「スクールプロセス型」人財育成

株式会社シナジーアーク 代表取締役
一般社団法人日本野外研修ワークショップ協会 西日本エリア統括兼関西支部長
蔀 晋輔(しとみ しんすけ)

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