とあるパチンコ店のグランドオープンのでの思い出②

おはようございます。

社会人の青春! 蔀(しとみ)晋輔です。

前回からの続きになります。

彼女たちが去り、改装工事が始まりました。

グランドオープンに向けての研修も実施し、グランドオープン当日を迎えました。

常連のお客さんに新規のお客さんを加え店内は満席です。

そんな中、常連のお客さんからこんな声が聞かれるのです。

「あの子らはどうしたん?辞めさしたんか?ひどいな!」

「あの子は小さい時から知ってるからな、離婚して女手一つで子供を育てて、頑張ってたのに!」

「あの子の家は私の近所やからな!辞めなあかんのは知ってたけどな!淋しいな!」

という心理的なクレームに近い声から・・・・・

「こんな暑い日は、あの子らやったら、何も言わんでも冷たいおしぼりを持って来てくれたのに!」

「ビールを買ったらな、あの子やったら自転車のところまで運んでくれたのに、今はセルフサービスやな!」

「あの子やったら何も言わんでも箱を上げてくれたのに、いちいちランプ押して呼ばなあかんのか!」

という業務的なクレームに近い声まで・・・・・

彼女たちが給料を取りに来て店内をのぞいた時には、常連のお客さんが集まって賑やかに談笑をしていました・・・・・

そんな感じで、一ヶ月程経った頃、店長が先頭に私も含め全社員で社長に懇願しに行ったのです。

「社長!

 店のコンセプトとは合わないんですけど、彼女たちは店に必要な存在なんです。

 彼女たちを呼び戻したいんです。

 お願いします。!」

と、お客さんの声や、どれ程多くの顔見知りがいるのかを伝えて懇願したのです。

すると、社長は、

「どういう人財がどれくらい必要なのかは、社員で決めたらええ!

 自分らが本当に必要やと思うんやったら、そうしたらええし!

 最終判断は店長に任せるから!」

という返事をもらうことができたのです。

社長は私たち社員を信頼してくれていたのです。

私たちは意気揚々と、彼女たちに連絡を取り、カムバックしてもらうことになったのです。

「いやー!あんたら帰ってきたんか!良かったな!」

「あんたんとこの店長もなかなかやるな!」

「良かったな!また頑張りや!」

「やっぱり、あんたらがおらんと、何か淋しいわ!」

そんな常連のお客さんに迎え入れられ、本当に自己都合で退職するまで、そのパチンコ店で過ごすことになったのでした。

懐かしい昔話でした。


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株式会社シナジーアーク 代表取締役
一般社団法人日本野外研修ワークショップ協会 西日本エリア統括兼関西支部長
蔀 晋輔(しとみ しんすけ)

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