偽りの店長会議
おはようございます。
社会人の青春! 蔀(しとみ)晋輔です。
今はもう存在しないパチンコ企業ですが・・・・・こんな会議をしている会社だったそうです。
複数店舗を営業するその会社は、毎月店長会議が開催されていました。
店長会議の内容は・・・・・
現状に関する“駄目出し会”になっていました。
何を報告しても、
「もっと良い結果を出すことはできなかったのか!?
思案が足りない!
すべてが言い訳だ!」
と、叱られてしまうのでした。
店長たちは元々、議論が上手な方ではありません。
社長の言うことに反論もできず、無言のままです。
会議というよりは、社長の“お説教タイム”へと変貌していたのです。
しかし、社長の発言に対して、誰も間違っているとは思っていませんでした。
ただ、いつも怒っているのです。
会議慣れしてきた店長は、話半分で聞き流しながら、来月は頑張ります!というパフォーマンスをしてやり過ごしていました。
正直な店長が施策に困っていると、「施策も分からずに店長をしてるのか!!」と雷を落とされます。
店長の中では、店を良くするための会議ではなく、どう上手く報告をして雷を落とされずに済むのか?を考える会議になってきてしまっていたのです。
ある会議で、とある店長が「入場者数が少な過ぎる!」と責められました。
来月に今月を下回ったら減給だ!と宣告されたのです。
入場者は各出入口にセンサーが設置され、人が通るとカウントされ、それが入場者数として計上されています。
あなたなら、どうしますか?
その店長の取った行動は・・・・・
出入口に設置されている、センサーのカウントを上げることでした。
入場者数を増やすことではなかったのです。
出入口のセンサーの場所に行き、プラスティックの板を使って、センサーのカウントを上げていったのです。
そして迎えた店長会議・・・・・
結果の数字を見た社長は、「やればできるやないか!」と上機嫌だったそうです。
何をして伸ばしたのか?聞かれることはなかったそうです。
しばらくは、成績が極端に落ちてきた時は、入場者カウンターを上げて、
「稼働は落ちてきているんですが、入場者は増えてきています。
信用はあるんですが、遊べる小遣いが減ってきているのが原因だと考えています。
今後は入場者数を更に上げるために、施策を練っていきます。」
なんていう報告をしていたそうです。
正しいことを言っていても、怒ってばかりだと、“報告するための会議”になってしまう可能性がありますね。
そんな会議形態だったため、経営の本質をつかめずに業績を落としていったそうです。
あなたの会社の店長会議は、本当の会議になっていますか?
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株式会社シナジーアーク 代表取締役
一般社団法人日本野外研修ワークショップ協会 西日本エリア統括兼関西支部長
蔀 晋輔(しとみ しんすけ)