社員研修ブログ(656号)主任に昇格なのに・・・・・
おはようございます。
社会人の青春! 蔀(しとみ)晋輔です。
ある小さな会社の話です、
A君は一般社員でしたが、今期より主任に昇格することが伝えられました。
誰もが、A君は喜ぶだろうと思っていたのですが・・・・・
A君から出た言葉は・・・・・
「私はまだ、主任の実力がないので主任は無理です。」
というものでした。
社長が面談をすると
“昇格するというのは、上位職の仕事ができる様になってからするもの!”
という認識が強かったそうです。
そして、社長はこんなフィードバックをしたそうです。
「主任の立場に立ってから、主任のスキルを身に付けていくんや。
A君なら、それができると見込んだから昇格するんや。
主任のスキルが身に付いてから、主任の立場に立つんやないで。
“まだまだ未熟ですが、主任になったら色々とチャレンジして、成長していきます!”っていうのでええんや。
その立場の仕事ができる様になってから、その立場に立とうとしていると、一生その立場に立たれへんぞ。
役職だけやないで、他のこともそうや。
社会的立場を手に入れて、十分な年収になってから結婚をする・・・・・とか、
子どもを育てられる年収になってから、子どもを作る・・・・・とか、
経営者としてやっていける実力がついてから、起業をして経営者になる・・・・・とか、
そんな考え方やと一生結婚もできんし、子どもも作られへんし、経営者にもなられへんぞ。
結婚をして守るべき者ができるからこそ、必死になって働くんやんけ。
子どもができたから、生活をするために、これまた必死になって働くんとちゃうか。
経営者の立場になるからこそ、少しずつ経営者になれていくんやで。
A君が成長していくのも一緒や。
A君ができる様になってから、その仕事を与えようなんて思っていたら、一生仕事を与えることはできんわ。
仕事のレベルは色々とあるで。
まったくできそうもない仕事を任されたら潰れてしまうかもしれんけどな、 必死になったらできるレベルの仕事を任されるから、それができる様になるんやで。
だから、A君には主任職に挑戦してほしいんや!」
そして、A君は主任へと昇格したのです。
社長の面談での最後の言葉は、
“できるか?できひんか!とちゃうぞ!
やるか?やらんか?だけや!”
という熱い大阪弁だったそうです。
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蔀 晋輔(しとみ しんすけ)