社員研修ブログ(831号) 業績を上げる土台はチームビルディング

おはようございます。

社会人の青春! 蔀(しとみ)晋輔です。

数年前に、ある大手企業が新入社員研修として、野外研修を実施してくれました。

その企業は製造業です。

新入社員の多くは、まずは工場の勤務となります。

期待と不安を抱いて社会人になったのに、製造ラインに入ってしまうため、職場での仲間がいない状況になってしまっていました。

同期で入った新入社員は、日本全国の各地に配属されてしまいます。

入社時に一緒に研修を受けてはいるのですが、連絡を取り合う様な仲にはなり得ていませんでした。

新入社員の退職率が高かったのです。

しかも、誰かに相談をすることもなく、結論として辞めるということを決めてから、報告に来るということでした。

そこで導入したのが野外研修でした。

その結果・・・・・

その年に受講した新入社員の退職者が0人となり、全員が辞めずに働き続けていたのです。

翌年も新入社員研修の予約を入れていただいていました。

ところがコロナ禍となり、多くの研修がオンラインとなり、親睦会も中止となり・・・・・

人事担当者も“野外研修はどうしようか?”と悩んでいたそうです。

野外研修は手をつないだり、ハグをしたり、スキンシップを取ることが多いですからね。

そんな時に、前年に入社した社員が、こんなことを言ってきてくれたそうです。

「コロナで色んな制約があって、中止になる研修やイベントもあると思いますが、今年の新入社員にも、あの野外研修だけは受けさせてあげて下さい。

 私たちも、あの経験があるから、部署が離れても連絡を取り合って、悩んだ時には相談したりできています。

 だから、みんな会社を辞めずにいられています。

 他のものは無くなってもいいですから、野外研修だけはお願いします!」

いや〜、嬉しいですよね。

研修講師の冥利に尽きるという気持ちになりました。

そのため、検温やアルコール消毒、マスクや手袋を使用するなど、万全を期して野外研修を実施していただきました。

そしてまた、翌年の新入社員研修も予約をしていただいています。

なんだか今日の記事は自慢話の様になってしまいましたが・・・・・

離職率を減らすために制度の見直しをしている企業もありますが、まずはチームビルディングです。

そして、それこそが業績向上のための土台となるのです。

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株式会社シナジーアーク 代表取締役
一般社団法人日本野外研修ワークショップ協会 西日本エリア統括兼関西支部長
蔀 晋輔(しとみ しんすけ)

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