社員研修ブログ（９３０号）メッセージは伝えるもの

第１１０回　心のビタミン剤です。

研修での風景です。

Ａ君（男性）とＢさん（女性）は同じ職場で働いていました。

Ａ君はＢさんの上司なのですが、寡黙なタイプで何を考えているのか？周りからは分かりにくいタイプです。

Ｂさんは現場を任され、活発なタイプなのですが、Ａ君に対して不満を抱いていました。

私に業務の指示は出してくるけれど、その結果に対してどう思っているのだろう？

あまり喋らずにいるけれど、どんな気持ちで働いているのだろう？

自分に対して、良い様には思っていないのだろうな。

そんな鬱積した感情を抱いていたのです。

それが、研修での一言で１８０度ひっくり返りました。

Ａ君が、“感謝”をテーマにしたセッションで、こんな発表をしたのです。

「私は、日常の中で感謝していることがあります。

　特に、Ｂさんには感謝しています。

　Ｂさんが現場を見てくれているから、私は事務所で自分の仕事をすることができています。

　Ｂさんがいなければ、私が現場に出て、今やっている自分の仕事は何もできていないと思います。

　Ｂさんには、色々と指示することがありますが、すべて完璧にやってくれています。

　日常の中で、本当にありがたいと思っています。」

と。

たったこれだけの発表です。

Ｂさんは、「そんな風に思ってくれていたなんて、思いもしなかった・・・・・」

と、嗚咽していたのが忘れられません。

二人の関係性が、社内的にも問題視されていたのですが、その日から良好な間柄に変わりました。

その要因は、想いを・・・・・いわゆるメッセージを伝えたかどうか？だけなのです。

「ありがとう！感謝しているよ！」

そう思っていても、相手に伝わらなければ何も感じていないのと同じです。

そんな何気ないメッセージを伝えるだけで、相手は感動を覚えるのです。

それにより、自分自身にも良い影響が生まれます。

簡単なことです。

メッセージは伝えていきましょう。

逆にいうと、伝えないとメッセージにはなりません。

さあ、何気ないことからでも想いを伝え、メッセージを発信しながら、今日も一日、楽しく挑戦していきましょう！

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