必死になっていない店長
おはようございます。
社会人の青春! 蔀(しとみ)晋輔です。
店の現状に悩んでいた店長と、その社長との物語です。
悩んで元気がなくなっている店長を、社長は元気づけるために飲みに行くことにしました。
そこで店長は、自分の悩みを社長に知ってもらおうと語り続けました。
社長は一言一言に「うん うん!」とうなずきながら、店長の悩みを聴き続けました。
店長が一通りその悩みを話し終えると、社長は優しく話し始めました。
「お前は、まだまだ余裕があるな!」
「えっ!?
もうかなり切羽詰まって、必死になっている状態なんですけど・・・・・」
「いや!
全然余裕はあるよ!」
「・・・・・」
「悩んで考えてるっていう時点で余裕があるねん・・・・・」
「・・・・・」
「例えばな、目の前で自分の子どもが、プロレスラーみたいな奴に暴行を受けてたらどうする?」
「・・・・・そいつに殴り掛かります!」
「そうやろ!
喧嘩に負けるんちゃうか?とか、後でゴチャゴチャもめへんかな?とか、そんなこと考えへんやろ?」
「・・・・・はい・・・・・」
「今のお前はな、相手にかかっていく前にな、負けたらどうしよう?とか、怪我したら痛いな!とか、逆に怪我させて治療費を払わなあかん様になったら嫌やな!って思ってるだけや!」
「・・・・・」
「本気で必死になってるんやったらな、ゴチャゴチャ悩んでる前にな、我を忘れて突っ走りだしてるよ!」
「・・・・・そうかもしれないですね・・・・・」
「お前も喧嘩したことあるやろ?」
「はい・・・・・」
「その時にな、相手が右パンチを打って来たらそれをよけて、相手の顔めがけてどうのこうのって考えてたか?」
「・・・・・いえ」
「なあ、無我夢中になって、猫パンチでも、“ウリャー”って突進して行ってたやろ!?
今は、猫パンチで喧嘩してたらかっこ悪いとか、そういう人の目を気にしてるだけや!」
「・・・・・はい!」
「必死でかっこ悪い方が、かっこええから、ほんまに必死になって突き進んでみろや!
その時にまた何かを発見したり、協力者が現れたりするんやから!
まずは、能書き垂れんと動き出すことや!」
「分かりました!」
そして、店長は翌日から猪突猛進!したわけではないですが・・・・・
日々、自分の必死になっていない心に鞭を打ちながら、そういった悩みを克服していったのでした。
野外研修・人材育成・社員教育・風土改革・組織改革・研修
社会人の青春!!野外研修と「スクールプロセス型」人財育成
株式会社シナジーアーク 代表取締役
一般社団法人日本野外研修ワークショップ協会 西日本エリア統括兼関西支部長
蔀 晋輔(しとみ しんすけ)