社員研修ブログ(788号) 失敗をして得た財産
ある会社のプロジェクトで、数千万円の損失を出してしまった社員がいました。
新規事業を立ち上げて、見事に失敗してしまったのです。
その社員は責任を感じて落ち込んでいました。
どうやって責任を取ればいいのだろう?
悩んだ末に、出した答えは退職することでした。
「責任を取って、会社を辞めます!」
社長にそう伝えました。
社長からの返答は・・・・・
「お前は失敗することで、たくさんの財産を手に入れただろう!
その財産を持って会社を出て行くと言うのは背任行為にあたるよ!
そんな背任行為を受け入れる訳にはいかないな。
本当に責任を取りたいのなら、その財産を会社の中で活かしていくことじゃないか!」
といった内容でした。
その社員は涙を流して感謝したそうです。
社長は、失敗したからこそ、気づいたことや学んだことがある。
それこそが、次の挑戦で成功する礎になると思っていたのです。
あなたが社長なら、社員に対してどんな返答をしますか?
また、あなたが社員なら、どんな責任の取り方をしたいですか?
素晴らしい社長ですよね。
ちなみにその社員の方は現在、果敢に挑戦を繰り返し成功と失敗を繰り返しながらも、第一線で活躍しているそうです。
最後に、あるベンチャー企業の社長の言葉を紹介します。
「日本は敗者復活戦に対して、もっと許容しないといけない。
日本は失敗をすると、再チャレンジをさせてもらえない文化がある。
アメリカでは失敗した人が、何回かトライして凄く伸びることがある。」
「子どもの育て方もそう。
野球で三振した子どもへの掛け声は、“あーあ!(溜め息)” “どんまい!どんまい!(慰め)” “練習の通りに打たないか!(説教)”の3パターンが日本の文化。
“ナイストライ!(賞賛)”というのがアメリカの文化。」
「日本では一度失敗をすると烙印を押されるので、ベンチャーが育ちにくい。」
あなたはどう思われますか?
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株式会社シナジーアーク 代表取締役
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蔀 晋輔(しとみ しんすけ)