社員研修ブログ(858号)共通の敵を作ろうとしていないか?
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おはようございます。
社会人の青春! 蔀(しとみ)晋輔です。
とある新任店長の話です。
主任時代は前向きに仕事に取り組み、上司や会社の悪口を言うことはありませんでした。
そんな姿勢が認められて、店長に昇格したのです。
しかし、店長になると上司や会社の悪口を言う様になってしまいました。
部下に対しても、こんなことを言っていたのです。
「部長は腹の底ではちがうことを考えてるから、あまり言葉を鵜呑みにするなよ。」
「会社は社員を思う様に動かしたいだけやから、いい様に使われるなよ。」
それを言われた部下は、最初は「そうなんだ〜!」と思ったそうなのですが、そういう話にうんざりとしてしまう様になっていきました。
それが店長へのクレームとして店の問題になったのです。
なぜ、店長はそんなことを言うのか?
対話をしながら突き詰めていくと・・・・・
“店長としての自信がない!”ということが分かったのです。
無意識に・・・・・上司や会社を敵にして、部下からの信頼を勝ち取り、リーダーシップを発揮しようとしていたのです。
敵の敵は味方!
(まあ、部下は敵ではありませんが・・・・・)
ということで、共通の敵を作ろうとしていたんですね。
それがない状態で、部下を引っ張っていく自信がなかったのです。
この店長の心理作用に心当たりはありませんか?
誰にでもある心理だと思います。
誰かを攻撃することで仲間意識を高めようとする。
自分に自信がないから、そんな行動を取ってしまう。
自信がない者同士だと、傷のなめ合いになってしまいます。
これが子どもだとイジメになってしまいますよね。
その店長はほぼ無自覚で、無意識的にそんな発言をしていた様です。
自信のない自分に気づいた時には、自分でも驚いたそうです。
まあ、薄々は感じていたけれど、そこと向き合わずに逃げていただけなのかもしれません。
でも、はっきりと自覚できたなら、そんな自分と向き合えます。
それが成長のきっかけなんですね。
あなたは、共感してもらいたくて、誰かの悪口を言ってはいませんか?
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株式会社シナジーアーク 代表取締役
一般社団法人日本野外研修ワークショップ協会 西日本エリア統括兼関西支部長
蔀 晋輔(しとみ しんすけ)