第37回 人を育てチームで業績を上げるリーダーとなれ!

<信頼される人になれ>

法則① 自分が自分の人生の主人公になる(自分に矢印を向ける)

人は自分がなりたいと思った様な人間になれるから③

もう一つ実験をご紹介しましょう。

スタンフォード監獄実験(ミルグラム実験)です。

これは映画化もされた実験なので、ご存知の方も多いかもしれません。

一般の大学生など、2週間の予定で看守役と囚人役に分かれて行った実験です。

それぞれの役を演じることで、看守役は看守らしくなり、囚人役は囚人らしくなることを証明するための実験でした。

囚人役はパトカーで本物さながらに連行されるなど、細部に渡ってリアルな演出がなされていました。

実験が始まると、看守役は本物の看守以上になり、禁止されていた暴力をふるい拷問を始めようとしたり・・・・・

囚人役もまた本物の囚人以上の状態になり、怯えきり、何も逆らえなくなったのです。

本物以上の狂気な状態になってきたため、実験は6日間で中止。

囚人役になっていた人の中には、実験後も精神的なカウンセリングが必要な状態の人も少なくなかったそうです。

それぞれの役割を演じることで、そういう役の人間になってしまうということを証明したのです。

人は自分がなりたいと思った人間になれるということなのです。

だから、未来的視点で物事をフォーカスしようということです。

(逆説的に言うと、なろうとしていたわけではないけれど、洗脳により人間が変わってしまうということもあるので、危険と隣り合わせなのが人間なのかもしれませんね。)

もっと身近な話をしてみましょう。

あなたが一つ上の役職に就いた時のことを思い出して下さい。

新入社員の人は、一つ上の役職に就いたことを想像してみて下さい。

例えば店長になったとしましょう。

「お前は今日から店長だぞ。」

そう言われた瞬間に、あなたが立派な店長になったわけではなかったと思います。

今日から店長だという期待や喜びもありながら、店長ってどんなことをするのだろう?

部下にどう接すればいいのだろう?

という不安もあったのではないでしょうか?

その時にどうしたのか?

多くの人は、

「こんな時に店長として、どんな発言をすればいいのだろうか?」

「こんなケースでは店長として、どう判断すればいいのだろうか?」

そう考え、シミュレーションをしていたのではないでしょうか?

尊敬する上司がいれば、

「あの人なら、きっとこんなことを発言するはずだ。」

「あの人なら、きっとこう判断するはずだ。」

そう思いながら、自分の理想とする店長を模索していたと思います。

誰もが最初は模倣です。

理想の店長を模倣しなり切っている。

そして、経験を積みながら新米店長がベテラン店長へとなっていくのです。

最初からベテラン店長の人などいません。

また、それはかしこい店長を演じて、良いかっこをするという意味ではありませんよ。


(つづく)

野外研修・人材育成・社員教育・風土改革・組織改革・研修
社会人の青春!!野外研修と「スクールプロセス型」人財育成

株式会社シナジーアーク 代表取締役
一般社団法人日本野外研修ワークショップ協会 西日本エリア統括兼関西支部長
蔀 晋輔(しとみ しんすけ)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です