第38回 人を育てチームで業績を上げるリーダーとなれ!
<信頼される人になれ>
法則① 自分が自分の人生の主人公になる(自分に矢印を向ける)
人は自分がなりたいと思った様な人間になれるから④
前回に引き続き、事例をお話ししたいと思います。
大好きな女性に告白をし、見事OKをもらいました。
かと言って、その瞬間に強い絆で結ばれた恋人同士ではありません。
彼女を愛し、彼女の恋人として相応しい言動を取っていく。
彼氏として一緒に食事をしたり、プレゼントをしたりするだけではなく、何かの問題が起きた時に彼女の恋人として責任のある言動を取り続ける。
最初は彼氏として取るべき言動を取る。
そんな意識での言動を繰り返していく中で、絆が深まり本当の恋人同士になっていくのです。
彼氏らしく振舞うことによって、本当の彼氏になっていくのです。
やがて結婚をして、子供が生まれた時もそうです。
母親はお腹の中で子供を育んでいるので、生まれた時には母親としての実感が強い様です。
しかし、父親というのは子供が生まれてきてから親としてのスタートを切ります。
母親よりも一年近く遅れているわけです。
父親として、どうすればいいのだろう?
お風呂に入れるのは?
ミルクをあげるのは?
こんなに泣いている時はどうしたらいいのだろう?
そんな戸惑いを抱きつつ、父親として子供と接していくのです。
父親を演じているという状態です。
やがて、子供が自分を父親だと認識しだします。
他の男性に抱かれると泣くのに、父親である自分が抱き上げると泣きやむ。
その様なことがあり、少しずつ父親であることを認識していくのです。
父親らしくすることで、本当の父親になっていくのです。
その子供は男の子でした。
3年の月日が流れた頃に、妹が誕生しました。
その男の子は、お兄ちゃんになります。
けれど、最初はお兄ちゃんというものが分かりません。
お兄ちゃんなら、妹にどう接するのだろう?
お兄ちゃんとして、何をしてあげればいいのだろう?
そんなことを感じながら、妹をあやしたりミルクをあげたりする。
その繰り返しの中で、本当のお兄ちゃんになっていく。
これもお兄ちゃんを演じることで、お兄ちゃんになっていくのです。
この様に、私たちは無意識の内になりたい自分になってきたのです。
今のあなたは、あなたがなりたいと思ってなった自分自身であるのです。
それは過去の自分が作ってきた現在の自分です。
次は現在の自分が作る未来の自分です。
どんな自分になっていくのか?
あるいは部下はどんな人財になっていくのか?
それは未来的視点を持つことによって実現されていくという一面を持っているのです。
余談ですが、そんな経験を積み重ね、人としての成熟度が高まってきた時に、どんな時にも自分らしい「素」の自分になれていくのかもしれませんね。
(つづく)
野外研修・人材育成・社員教育・風土改革・組織改革・研修
社会人の青春!!野外研修と「スクールプロセス型」人財育成
株式会社シナジーアーク 代表取締役
一般社団法人日本野外研修ワークショップ協会 西日本エリア統括兼関西支部長
蔀 晋輔(しとみ しんすけ)