第88回 人を育てチームで業績を上げるリーダーとなれ!
<共感される人になれ>
淡々と生きる人
江戸時代の禅僧に、良寛さんという方がおられました。
良寛さんの有名な言葉がこちらになります。
“災難に遭う時は 災難に遭うがよく候
死ぬ時は 死ぬがよく候
これはこれ 災難を逃がるる 妙法にて候”
人の迷いや悩みのほとんどは、まだその状態になっていないことに対して、心配して思い詰めていることがほとんどです。
受験に失敗したらどうしよう?
転勤になったらどうしよう?
事故にあったらどうしよう?
失敗したらどうしよう?
お金が無くなったらどうしよう?
今は何も起こっていないのに未来のことで悩んでいる。
そんなことで悩む必要はなく、今やるべきことをきっちりとやっていればそれでいい。
ということです。
例えば・・・・・地震もそうです。
地震は恐いです。
来てほしくありません。
けれど、地震が来たらどうしようと、日々ビクビクと生きていても、地震が来る時には来ますし、来ない時には来ません。
地震の備えと準備をしたなら、余計な心配をして苦しむ必要はないということなのです。
後は天命を待つのみです。
リーダーも同じです。
やれるだけのことを、ただ淡々と取り組んでいる。
まだ来ぬ未来を、不安がったり怯えたりすることなく淡々と今を生きる。
そんな姿勢に人は共感するのではないでしょうか?
そして、その共感の輪を広げていくことこそが、チームの輪を広げていくことになるのです。
(つづく)
野外研修・人材育成・社員教育・風土改革・組織改革・研修
社会人の青春!!野外研修と「スクールプロセス型」人財育成
株式会社シナジーアーク 代表取締役
一般社団法人日本野外研修ワークショップ協会 西日本エリア統括兼関西支部長
蔀 晋輔(しとみ しんすけ)