第105回 人を育てチームで業績を上げるリーダーとなれ!
<意識の変容を促す仕組みを作る人になれ>
【プロジェクト始動:⑨リーダーの役割】
実はここで最も成長するのは、メンバーよりもリーダーなのです。
このプロジェクトをけん引するリーダー。
プロジェクトを推進するプロジェクトリーダー。
現場において、メンバーと直接接するリーダー。
そのリーダーは、プレイヤーではなく、メンバーに助言をするメンターです。
その課題解決の答えを提示するのではなく、メンバーが答えに辿り着ける様に導いていかなければなりません。
即ち、誰よりも知恵者でなければならないのです。
その役割を自ら果たすために、メンバー以上の学びが必要であり、学ぶ者と学ばざる者との差ができる活動でもあります。
けれど、愛するメンバーのために、学ばざるを得ないのです。
そうです。
リーダーとしての言動が、メンバーの役に立って、メンバーから感謝される。
そんな“快”を味わえる立場なのですから。
“人財育成”と“チーム活動”を実践するためには、それぞれの項目を、より深く学んでから取り組むのが理想です。
上っ面だけの知識だけでプロジェクト活動を始めても、上手くいくのは簡単ではありません。
車もできていない、ガソリンも入っていない状態で、走ることは不可能だからです。
プロジェクト活動を始動して、尻切れトンボで頓挫してしまう原因はここにあるのです。
全社員で共通体験をし、共通認識の元、実践のプロジェクト活動に入ることをおすすめします。
“相互承認研修”や“ラポール(信頼)形成研修”は、自分自身・信頼関係においての気づきの研修です。
“チームビルディング研修”は、チームの気づきと共感の輪を広げる研修です。
“相互支援研修”は、お互いに支援し合うための研修です。
そして、“野外研修”は自分自身と向き合うこと・共感の輪を広げること・信頼関係を築くこと、メンバーとの絆を育むための研修です。
最後に、プロジェクト活動が、チーム(かい・えん・たい)・ヒーロー育成・リーダー育成の実践です。
研修ではありません。
企業において、各戦略に携わる労力の比重は、
営業戦略(集客・顧客化) 53%
商品戦略(商品開発・品揃え) 27%
組織戦略(人財の活性化) 13%
財務戦略 7%
が、理想と言われています。
組織戦略(人財の活性化)は、わずか13%に抑えて、もっと営業のために労力を使わないといけないのです。
ところが、人財が育っていない企業は、この組織戦略に50%以上の割合で手が取られ、営業や商品がおざなりになっている場合が少なくないのです。
また、別の言い方をすると、人が育っていないので営業や商品がおざなりになっており、「営業や商品の戦略を立てて遂行しろ!」と怒鳴ったところで何もできない状態なのです。
人を育てるという行動にすら移れていない場合も少なくないのも現実です。
そのためには、人財育成に力を入れながら、すべてのことを遂行していかなければなりません。
人が育つ環境ができて初めて、部下教育に割かれる時間が減少していくのかもしれませんね。
社会人の青春!は経験しながら成長していくものなのです。
(つづく)
野外研修・人材育成・社員教育・風土改革・組織改革・研修
社会人の青春!!野外研修と「スクールプロセス型」人財育成
株式会社シナジーアーク 代表取締役
一般社団法人日本野外研修ワークショップ協会 西日本エリア統括兼関西支部長
蔀 晋輔(しとみ しんすけ)