第71回 人を育てチームで業績を上げるリーダーとなれ!

<共感される人になれ>

自分を楽しめる人③

Aさんは会社からの仕打ちの中で、自分がどういう行動をしていくのか楽しみながら働いていたそうです。

一年後に退職し起業をしますが、順風満帆で今日まで来たわけではありません。

時には、月に数回しか仕事がなく、生活費さえも稼げない時もあったそうです。

さすがにその時は危機感に包まれていたそうですが、こう感じていたそうです。

「さて、仕事がない日々が続いているが、“私”はどうするのだろうか?

 周りの人に頭を下げて、仕事を恵んでもらうために動くのか?

 そうではなく、本当に「私」を必要とする人に役立てる様に自分のレベルを上げていくのか?

 そうか、無理に買ってもらうのではなく、本当に必要とする人とのタイミングがあった時に買ってもらう方を選ぶか?

 それを選択して仕事がない場合はアルバイトをして、一から出直すことを始めることができるのか?

さて、“私”はどこまで踏ん張れるのだろうか?」

危機感の中で、危機感と闘う自分を楽しんでいたそうです。

その後は本当に仕事がなくなり、アルバイトをしていたこともあるそうです。

が、創業当初に撒いていた種が実った様で、多くの発注をもらう様になったそうです。

アルバイトをしている時も、

「社長と名乗っていても仕事がなければプー太郎。

 そんな“私”が学生時代の様にアルバイトをしている。

 さて、“私”はこのアルバイト生活から這い出ることができるのか?

 それとも、このまま堕落していき、家庭も壊し家族とも離れ離れになってしまう様な人生を歩むのだろうか?

 未来をつかむために、“私”は全力で前を向いて歩いていけるのだろうか?

そう思いながら頑張っていたそうです。

そういう危機的状況でありながら、Aさんは笑顔を絶やさず、常に前向きに希望を持って生きていました。

それもあって、同じ起業家たちがAさんの周りに集まってきてくれる様になってきたそうです。

自分が危機的状況であるということを隠すこともなく、逆にアピールすることもなく、あるがままの自分として、その状況下の自分を楽しんでいました。

その姿に共感する人たちが集まりだし、やがて新しい事業を生み出すことにも繋がっていったそうです。

同じ状況下でも、自分を苦しむ人もいます。

命を取られる様な状況は別ですが、会社を解雇されようと、事業に失敗しようと命を取られることはありません。

自分を楽しみながら最善を尽くす方が、人から共感されます。

共感されると、そこから生まれてくるものがあるのです。

まずは、今の状況の中にいる自分自身。

その自分自身の言動を楽しんでいきましょう。

(つづく)

野外研修・人材育成・社員教育・風土改革・組織改革・研修
社会人の青春!!野外研修と「スクールプロセス型」人財育成

株式会社シナジーアーク 代表取締役
一般社団法人日本野外研修ワークショップ協会 西日本エリア統括兼関西支部長
蔀 晋輔(しとみ しんすけ)

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