第87回 人を育てチームで業績を上げるリーダーとなれ!
<共感される人になれ>
「できる」人ではなく「やろうとする」人③
もっと、分かりやすく、例え話で説明します。
あなたは社内において、最高のチーム(少し抽象的過ぎますが・・・・・)を作ることを託されました。
自分の部署のメンバーと、最高のチームを築かないとならないのです。
それを、できるかどうかは分かりません。
あなたが勉強をして、自分に矢印を向けてチーム作りに奔走しても、最高のチームができるかどうかは分からないのです。
けれど、あなたにはやれることがあるのです。
出勤してきたメンバーに、笑顔で挨拶するということはやれるのです。
チーム作りのための研修やセミナーを受け、学んでいくということはやれるのです。
尊敬する先輩にアドバイスをもらいに行くということはやれるのです。
最高のチームを作ることができるかどうかは分からりません。
ひょっとすると、できないかもしれません。
けれど、最高のチームを作るためにやれることがあるのです。
そのやれることをやるだけなのです。
逆上がりもそうです。
逆上がりができる様になるかどうかは分かりません。
しかし、仕事帰りに公園の鉄棒で練習をすることはやれることなのです。
逆上がりのコツを、逆上がりの得意な人に聞きに行くということはやれることなのです。
また、その「やれること」をやり続けることが、「できること」につながる道でもあるのです。
だから、最初からできなくてもいいのです。
ただ、やろうとする人であれば・・・・・
人は心から共感してくれるのではないでしょうか?
だから、何かができたからといって、いばれることはないのです。
逆に、何かができなかったと自信をなくす必要もないのです。
できなかった自分を無能だと思う必要もないのです。
自分にはそれができる力がない。
自分には能力がないから、それができなかったんだ。
そんなことを考える必要もないのです。
人には「できること」はないと思っていた方が良いのでしょうね。
あるのは「やれること」だけなのです。
その「やれること」をやり続けることによって、「できること」に近づいていけるのです。
刹那的に生きようと言っているのではありません。
自分の望む未来を手に入れたいと、未来を思い描いているだけの人ではなく・・・・・
描いた未来へと現実が発展していく様に、今を懸命に生きている人に共感するのです。
できなかった自分に対しては、「できなかったね!」「次も頑張ろうね!」とねぎらってあげればいいのです。
「また、できなかったのか!」「お前はいつになればできる様になるんだ!」なんて、責める必要はないのです。
できなかった自分の感情に寄り添いながら、今、現在に集中していればいいのです。
(つづく)
野外研修・人材育成・社員教育・風土改革・組織改革・研修
社会人の青春!!野外研修と「スクールプロセス型」人財育成
株式会社シナジーアーク 代表取締役
一般社団法人日本野外研修ワークショップ協会 西日本エリア統括兼関西支部長
蔀 晋輔(しとみ しんすけ)