そういう人間になりたい
おはようございます。
社会人の青春! 蔀(しとみ)晋輔です。
野外研修での焚火での一コマです。
新入社員研修として実施されました。
大学卒と高校卒がいる12名での研修です。
昼間のプログラムをこなし夕食を済ませ、焚火のプログラムとなりました。
焚き火のプログラムは、強制的に自己開示する場ではありません。
安心安全の場が焚火ですので、自己開示しないことが安全ならばしなくても構わないのです。
が、多くの受講生は自然と開示してしまう場であるとも言えます。
その場で、一人の女性社員が語り出しました。
「みなさんから、積極的だとか、いつも笑顔でいるとか・・・・・
やる気をもらえるとか言っていただいてとても嬉しいです。
でも、それは本当の私の姿ではないんです。
私はそんな人間ではありません。
ただ、そんな自分になりたいと思って・・・・・変わろうと思って努力しているんです。
だから、疲れる時もあります。
プログラムの途中でも、ボーっとしている時があったと言われましたが、その時が息を抜いて休んでいる時なんです。
演じていると言われるかもしれませんが、そういう人間になりたいと本気で思っているんです。
消極的な自分は本当の自分ですし、こうなりたいと思っている自分も本当の自分なんです。
二重人格ではないんですが、そういう自分の気持ちを伝えることができたので、とても嬉しいです。」
そんな内容でした。
あなたがその場にいれば、どんな言葉を掛けますか?
私は講師として、人生の先輩として話し掛けたい言葉はたくさんありましたが、そこは同じ同期のメンバーたちとの話し合いが重要になってきます。
彼女はまだまだ20歳前後。
私もその年代の頃は、「自分は何者なんだろう?」と自分探しをしている時代です。
そこに大人が分かった顔をして、「自分とは~!」と語り出しても心には刺さりません。
同じ仲間と共に意見交換をし、そして人生経験を積むことによって、自分というのが明確になってくるのだと思います。
ブレて!ブレて!ブレにブレることで、自分の軸が定まってくるのだと思います。
大人の役割は、自分が長年かかって気づいたことを言葉として伝えるだけではなく、若者たちに経験の機会を与え、経験を積むことによって成長していく。
その姿を見守ることが、とても大切なことなのではないでしょうか。
一歩離れて、焚火の炎を見ながら、そんなことを考えていました。
あなたは、若者や部下に対して経験する機会を与え、成長することを見守れていますか?
野外研修・人材育成・社員教育・風土改革・組織改革・研修
社会人の青春!!野外研修と「スクールプロセス型」人財育成
株式会社シナジーアーク 代表取締役
一般社団法人日本野外研修ワークショップ協会 西日本エリア統括兼関西支部長
蔀 晋輔(しとみ しんすけ)