何気ない会話の中のSOS
おはようございます。
社会人の青春! 蔀(しとみ)晋輔です。
今日は何気ない会話から、アドバイスをもらった店長のエピソードです。
事務所には店長と部長、そして一般社員で世間話をしていました。
その店長はリーダーシップがあり、若い頃からイケイケドンドンのタイプでした。
話題はその店長のリーダーシップに関してでした。
若い時はどんなことをしてきたのか?
現在は店長としてどうしているのか?
そんな世間話です。
「そんなもん、自分が思った様に指示を出したらええんやから!」
「でも、不安とかはないんですか?」
「不安はあるけどな、そこは自信を持って発言せな!」
「でも普通、それが間違えてたら、どうしよう?って思わないですか?」
「間違いに気づいたら、その時に“ゴメン!”って謝ったらええねん!
そんな間違えたくらいで、命まで取られへんから!」
「店長凄いですね!」
・・・・・・・・・・中略・・・・・・・・・・
「昔から店長のリーダーシップって、凄いんですね!」
「そんなことないって!
まあ、自信過剰なところはあったけどな!」
「そんな自信があっていいですね!」
「まあ、若気の至りみたいなことは多いぞ!
お前も自信もって頑張っていけよ!」
「はい!頑張ります!」
と、話はひと通り終わり、社員は仕事に就きました。
店長と社員との会話を、部長はモニターを見ながらずっと聞いていたのですが・・・・・
「店長!」
「はい!?」
「社員の〇〇君は、今はどんな課題を与えてるんや?」
「彼は接客が素晴らしいので、サービス面でのスタッフ教育を担当しています。」
「んんん・・・・・そうか!・・・・・で、上手くいけてるんか?」
「特に問題はないと思いますが・・・・・」
「んんん・・・・・」
そして、部長が話し出しました。
「〇〇君な・・・・・明るく喋ってたけどな・・・・・
店長に対して、“いいですね!”って言うのが多かったのが気になるんやわ。
人っていうか、部下の立場の人はな、自分ができていないことに対して“〇〇さんはいいですね!”って言うんや!
店長のリーダーシップに関して、“いいですね!”って言うてたからな・・・・・
ひょっとしたら、サービス教育担当になって、どうやってみんなをまとめようか?悩んでるかもしれんど!
まあ、俺の勘違いやったらええねんけど・・・・・
人に対して“いいですね!”っていう発言をする時は、自分にないものに対しての時が多いからな!
俺はさっきの会話を聞いてて、
〇〇君がSOSを出してる様に聞こえたんやけどな!
一回、真面目に話を聞いてみた方がええんちゃうか?」
店長は部長から、この様にアドバイスをもらい、早速面談をしてみることにしたのです。
結果は部長の思った通りで、〇〇君はどう指示を出して良いのか分からず、誰にも相談できずに悩んでいたのでした。
その悩みに関しては、他の社員も巻き込み、全員で共有して解決に向けて進んで行くことができました。
部長の何気ない会話から、問題点を見つけ出したことに対して店長は、
「さすがは年の功ですね!」
と、冗談っぽく言っていたのですが・・・・・
直属の部下の悩みを、部長は気づいたのに、自分は気づかなかったことにショックを受けたそうです。
あなたの部下の・・・・・
あるいは上司の・・・・・
いや、家族の・・・・・何気ない会話にSOSが潜んでいるかもしれませんよ。
あなたに、「〇〇で良いですね!」と繰り返し発言する部下はいてませんか?
野外研修・人材育成・社員教育・風土改革・組織改革・研修
社会人の青春!!野外研修と「スクールプロセス型」人財育成
株式会社シナジーアーク 代表取締役
一般社団法人日本野外研修ワークショップ協会 西日本エリア統括兼関西支部長
蔀 晋輔(しとみ しんすけ)