無難なヤツになるな！

おはようございます。

社会人の青春！　蔀（しとみ）晋輔です。

２０年以上も前の話になりますが、こんな人事部長がおられました。

現代に当てはまる言葉だと思いますが、２０年以上も前にこんなことを語っていたのです。

ちょっと昭和の匂いがしますが・・・・・

新入社員の集合面接の場面です。

「では、順番にみなさんの特技を発表していって下さい。」

「私の特技はバスケットボールです。

　中学生の時からやっていました。」

「私の特技は文章を書くことです。

　将来は自叙伝的な本を書きたいと思っています。」

「私は歌が得意です。

　演歌も歌えます。

　たとえどんなに恨んでいーーてもーーー♬

　俺にはお前が最後のーーおんーーなーーー♬

　俺にはーーーお前がーー最後のーーーお・ん・なーーー♬」

こんな場面があったのです。

そして、面接で演歌を歌った青年が採用となり、人事部長は既存の店長たちにこんな話をしていました。

「これからの時代はな、マニュアルに書いてある様な対応しかできん人間はな、役に立たんのや！

　緊張するあの場面で、いきなり歌なんか歌われへんやろ！

　それを歌ったあいつは凄いぞ！

　何か飛び抜けとるわ！

　そういうヤツが、今後の会社を背負っていくんやと思うぞ！

　みんなに好かれようとして、平均化してるヤツよりもな、一部には嫌われるけど、一部には熱烈なファンがおる様なヤツやないとな！

　この会社を変革させていくことはできひんのや！

　全教科７０点取るヤツよりもな、他は赤点でも一教科だけは１２０点取るヤツの方がええんや！

　そういうヤツがよおけおってな、お互いの得意分野で１２０点取っていったら、凄いことになると思わんか？

　これからのうちの会社は、事なかれ主義者ではなくて、どんどん喧嘩して新しいものを生み出していくエネルギーのあるヤツが必要なんやど！

　お前ら、今は店長やけど、あの新入社員の様に歌えるか？

　無難な対応だけするんちゃうか？

　お前らが入社したんは昔やからな、入りやすかったけど、今採用試験受けて、採用される自信はあるか？

　無難に、落ち着きだしてないか？

　無難なヤツはいらんど！

　もっと、色んな角度に飛び抜けた人間になれよ！

　気がついたら、今の新入社員の部下になってまうぞ！

　俺はまだまだ尖り続けるからな！

　お前らも尖って、俺と喧嘩してくれよ！」

威勢のいい人事部長でしたが、“無難なヤツにはならんとこう！”と、店長たちは思えたそうです。

また、会社全体が“出る杭になれ！”という方針でしたので、個性のある店長たちが多く育ってもいました。

あなたは無難なヤツですか？

それとも、難儀なヤツですか？

愛すべき難儀なヤツになりたいと思いませんか？

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