ダメ出し!ばかりでは人は育たない
おはようございます。
社会人の青春! 蔀(しとみ)晋輔です。
とある企業の営業部門の課長のエピソードです。
その課長は優秀で、人財育成にも力を入れているのですが、部下になる者がなかなか育たずに悩んでいました。
「○○君は、ここができていないから駄目なんだよ。」
「△△さんは、このスキルが足りないので、上手くいかないんだよ。」
「××君は、そういう話し方が駄目なんだよ。」
そういう指導の仕方で、企画の提案書の内容も厳しい目でチェックをしていました。
どこででも通用するくらいになってほしいので、合格ラインを高く設定していたのです。
自分に提出される段階の提案書は、まだまだ練習レベルなので、それを社長が見ても納得させられる力を身に付けてほしい!という想いが込められていました。
ところが、部下たちの反応はよくありません。
新しい提案の数も減り、内容もレベルアップしていかないのです。
中には自信を失って、落ち込む社員も出てきました。
そんな時に、上司の営業部長からこんな話を聞きました。
「課長!
あるサッカーのチームでな、ゴールそのものを小さくして、練習させてた監督がおったらしいわ。
試合ではゴールが大きく感じる様にな、練習ではそうしてたんや。
この小さなゴールでシュートを決められたら、本番になったら倍くらいの点数が取れるんちゃうかって!
ところがな、試合ではまったくダメやったらしいわ。
選手は練習の段階でな、自信を失ってしまって、試合ではサッパリあかんかったんや。
課長の教育のやり方は、これと似た感じがするな!」
と・・・・・
そして、
「自信満々の人で実力レベル5の人と、自信のまったくない人の実力レベル7の人と、どちらの人間が良い結果を出せると思う。
レベルの高い7やけど、まったく自信がないんや。
まあ、答えは分からんけどな。
そういう厳しさの中で育つ者もおるやろけど、自信を持たせることも大切なんとちがうかな!」
と、アドバイスをもらったのでした。
その後の課長は、
「○○君のあれは素晴らしいよな。
同じ様にこれにも取り組めたら、もっと素晴らしくなるよ。」
「△△さんのあのスキルは凄いやんか!
でもこのスキルは少し足らんから、ここをカバーできたらもっと上手くいくよ!」
「□□君は、そういう話し方よりも、こういう話し方にした方が、言われた方はもっと素直に聞けるよ。
それは□□君にする力があるから、意識してみ!」
という様な指導方法に、変えていったそうです。
時には自信を与え、時には天狗になった鼻をへし折る!
大切なことですね。
そして、もっと大切なことはテクニック論に走らないということです。
裏側に想いのないテクニックは、機械には通用しても人間には通用しないものですからね。
いやー上司って大変です!
あなたは、どんな教育方針で部下と関わっていますか?
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野外研修・人材育成・社員教育・風土改革・組織改革・研修
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株式会社シナジーアーク 代表取締役
一般社団法人日本野外研修ワークショップ協会 西日本エリア統括兼関西支部長
蔀 晋輔(しとみ しんすけ)