社員研修ブログ（５２６号）アントニオ猪木の伝説

おはようございます。

社会人の青春！　蔀（しとみ）晋輔です。

今日はブレイクタイムです。

今日はちょっと休憩しましょう。

私が３０代前半の頃の懐かしい昔話をしたいと思います。

当時はパチンコ店の店長をしていました。

今でこそ、パチンコ店に芸能人を呼ぶことも珍しくありませんが、当時は画期的なことでパチンコをしない方まで集まってきていました。

特に凄かったのはアントニオ猪木さんでした。

パチンコ店の外では、でっかいラジカセを持った猪木信者が現れ、大音響で“猪木ボンバイエ”を鳴らしてくれていました。

まあ、近所迷惑でもあったのですが・・・・・

次々に車で見知らぬカップルや、おじさんたちが集まって来ました。

「猪木さんは、もう来たの！？」

「いや、まだですよ！」

「良かった～！チラシを見て、大急ぎでやって来たんや！」

そんな方が大勢いました。

店内は満席でパチンコ台に座れない方は、駐車場や駐輪所で時間を潰していました。

そして、猪木さんの乗った車が到着。

事務所へ移動する時には、駐車場で猪木コールの大合唱！

準備を整え、いざ、猪木さんが店内に登場すると・・・・・

猪木さんを見ようと、椅子の上に立つ者、ひどいのは島（パチンコ台が設置されているところ）の上に登る者もおり、島がグラグラ！倒れるのではないか！？という状態です。

当然猪木さんの周りは人だかりで、警備に回っていた私も整理をするにもできない状態でした。

別の店舗では、こんなこともありました。

イベントは無事終了したのですが、問題はその帰る時に起こりました。

その店舗の駐車場は店の裏側にあり、車が通るにはかなり狭い道でした。

猪木さんを乗せた車が、発進しようと思ったのだが・・・・・

その狭い道にファンが押し寄せて、車が通れなくなってしまったのです。

猪木コールが響く中、車は少しずつ進んでいたのですが、その内に危険過ぎて、進むことができなくなってしまったのです。

もう、後ろに戻るにも戻れない。

まさしく、立ち往生です。

運転手とディレクターは冷や汗を流しながら・・・・・

車をここに停めたのが間違いだった！

このままでは、猪木さんに迷惑を掛けてしまう！

かと言って、どうすればいいのかも分からない！

と、為す術をなくしていたのです・・・・・

すると、猪木さんが動き出しました。

「ちょっと、待ってて！」

と言って、ドアを開けて外に出て行ってしまったのです。

集まった人々も、ますます興奮し歓声が沸き上がりました。

その歓声が沸き上がる中、猪木さんが叫びました！

「よしっ！

　お前たちの気持ちはよく分かった！

　最後に行くぞ！

　１・２・３！　ダッーーーーー！！！！！」

全員で拳を天に向けて突き上げました！！！！！

すると、なんと・・・・・

人で埋め尽くされた道が・・・・・

十戒の如く、人が左右に分かれ、車が通れる道が現れだしたのです！

海が割れる様に・・・・・

まさしく、十戒・・・・・

海の割れた道を歩く如く・・・・・

その道を、猪木さんを乗せた車はゆっくりと、次のイベント会場へ向けて走りだしたのでした。

それを正面から見ていた運転手は、神がかった出来事に言葉を失ってしまいました。

そんな神秘を感じ、興奮が冷めやらぬまま車を走らせていたそうです。

やっぱり、猪木さんは凄いですね！

あのエネルギーというか、人を動かすパワーはどこから出てくるのでしょうか？

まさしく、伝説だと思います！

中学生の頃は、新日本プロレスの正規軍と、長州力率いる維新軍との抗争に興奮していたのが忘れられません。

まあ、私はアントニオ猪木率いる正規軍ではなく、長州力率いる維新軍派でしたが・・・・・