社員研修ブログ(844号) 会社のビジョンと個人のビジョン
会社にビジョンはありますか?
また、そこで働く社員個人にもビジョンはありますか?
それらが合致している状態は最高ですよね。
理想的です。
多くの企業で合致しているのは、社長だけかもしれません。
ある社長の話です。
昔は社員に対して、こう思っていたそうです。
「社員の話を聴く様に心掛けているが、みんな好き勝手なことばかり言って、会社のことをちっとも分かっていない!」
その時に社員たちはこう思っていたそうです。
「社長は私たちの話を聴いてはくれるが・・・・・聴くだけで何もしてくれない!」
なぜ、そんな感覚のズレが生じてしまうのか?
そう考えていると・・・・・
会社のビジョンや方向性を話していなかったことに気づいたそうです。
ビジョンや方向性を示さずに、各々の意見を聴けば各々の意見を言うのが当然だと。
その後はビジョンと方向性を示した上で、社員の話を聴くことにしたのです。
それによって、会社が考えていることと、社員が考えていることのすり合わせができる様になっていきました。
そのすり合わせができる様になったことで、社員個人のビジョンと会社のビジョンが、重なるところが出てきたりしました。
重なるところが出てきた社員は、モチベーションも高い状態で維持される様になりました。
とは言いつつも、それは一部の話で、個人のビジョンのない社員も多くいるのも現実です。
(個人のビジョンがないことが悪いことではありません。
その話はまたの機会に!)
社長曰く、
「社員の立場では、会社の見えないところがある。
それは伝えてあげないと、見えないまま的外れな言動につながってしまう。
その的外れな言動は、社長の立場からは見えにくい。
その実態に気づかないまま、業績を落としている企業も少なくない。」
ということでした。
この話は社員面談の話と同じですよね。
社長だけでなく、部長や店長などにも当てはまる話です。
部署や店舗のビジョンや方針を伝えてから、従業員の話に耳を傾けることが大切だと思います。
あなたは、部下に対して、ビジョンや方針を伝えていますか?
伝えた上で、話を聴いていますか?
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株式会社シナジーアーク 代表取締役
一般社団法人日本野外研修ワークショップ協会 西日本エリア統括兼関西支部長
蔀 晋輔(しとみ しんすけ)