社員研修ブログ（９５１号）本当の挑戦

第１１６回　心のビタミン剤です。

研修での風景です。

Ａ君とＢ君は同期での入社でした。

Ａ君は何事も器用で、出世も早く期待のホープでした。

Ｂ君は不器用で、出世は早くはなく、けれど黙々と努力をするタイプでした。

職場では、Ａ君が上司でＢ君が部下という形態が、半ば普通になっていました。

ところが、新規店舗出店の際に立場が逆転したのです。

Ｂ君が上司となり、Ａ君が部下になりました。

Ｂ君は自信に満ち溢れたいい顔をしていますが、Ａ君は自信もなくうなだれた様な表情をしています。

そんな状態でも、Ｂ君はじめ受講生たちはＡ君に励ましのエールを贈っていました。

そして、Ａ君はこんな話をしてくれました。

「私は、入社後、初めて挑戦をする時がきました。

　私は行動的で、器用だったので、傍から見ると、私は色んな挑戦をしてきた様に見えていたと思います。

　誤解を恐れずに言いますと・・・・・

　Ｂ君は私に対して、コンプレックスに似た感情があったと思います。

　だから、常に負けたくない！という気持ちで、ずっと挑戦してきたと思います。

　私は何でもすぐにできたので、７０％の力でＢ君のできないこともできていました。

　その差が、今になって出てきたと思っています。

　私はのほほんと、何の努力もせず、自分のできることだけをしてきました。

　挑戦してきたのではなく、自分にできることだけをしてきたのです。

　でも、Ｂ君は必死で、自分自身にチャレンジしてきました。

　気がつくと、Ｂ君は本物になって、私は口先だけの、上っ面だけの人間になっていました。

　入社当時と、立場が反対になったのです。

　当然と言えば、当然の結果です。

　ただ、このまま終わってしまうわけにもいきませんので、私は負けません。

　ここからが本当の挑戦だと思います。

　もっと早くこのことに気づいておけば良かったのですが・・・・・

　若い頃にしておくべき苦労を、今からしていこうと思います。」

と。

失われた過去を取り戻すために、遅すぎる挑戦はありません。

常に今がスタートです。

自分のできないことにチャレンジしていける様に、今日も一日、楽しく挑戦していきましょう！

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