社員研修ブログ(1137号)仲間の思いやり
第170回 心のビタミン剤です。
研修での風景です。
Aさんが、仲間の思いやりに感謝していることを、熱く語ってくれました。
「私は、学生時代は軽音楽部に入っていました。
コンクールにも参加していました。
その時も、大きなコンクールでした。
私は出場メンバーの一人に選ばれ、連日練習に励んでいたのですが・・・・・
そのコンクールの日に、父親が事故にあったと連絡が入ったのです。
私は病院に駆けつけることよりも、コンクールに出る方を選んでいました。
私が抜けると、みんなに迷惑を掛けてしまうからです。
けれど、仲間たちは病院に行く様に言ってくれました。
“もしものことがあった時に、悔やむことになるから、親父さんのところに行くべきだ。
コンクールは次回もあるし、今回でもお前の代役をできるメンバーもいるから行ってこい!”
と・・・・・
そして、病院に駆け付けたのです。
幸いにも一命は取り留めたので、私はコンクールの会場に戻りました。
私の代役のメンバーも、何とか演奏することができて、コンクールそのものは終了していました。
その打ち上げでの時です。
参加者がコンクールの感想など発表するのですが・・・・・
私は参加していなかったので、少し疎外感の様な気持ちも正直持っていました。
参加できなくて、少しすねていた様な気持ちでした。
だから、その盛り上がっている中に入っていけなかったのです。
しかし、他のチームはコンクール当日のエピソードの発表をしているのですが、うちのチームはちがっていました。
練習中の話ばかりしているのです。
あの時にこんなことがあった。
この時にはそんなことがあって、楽しかった・・・・・などを・・・・・
誰からともなく私を気遣い、本番での出来事ではなくて、私のいた時の話ばかりしているのです。
それに気づいた時に、涙が止まりませんでした。
仲間の思いやりに・・・・・涙が止まりませんでした。
そんな仲間の思いやりに感謝しています」
何気ない気遣い。
A君の気持ちを察して、誰からともなく気遣った言動を取る。
私はできているだろうか?
そのA君の気持ちにさえ、気づけていないのではないか?
そんなことを自問自答することになった発表でした。
そんな仲間に包まれ、そんな仲間の一人になれる様に、今日も一日、楽しく挑戦していきましょう!
(つづく)
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株式会社シナジーアーク 代表取締役
一般社団法人日本野外研修ワークショップ協会 西日本エリア統括兼関西支部長
蔀 晋輔(しとみ しんすけ)