社員研修ブログ（１２２７号）グループホーム（知的障害者）での気づき Ｖｏｌ．１２
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私は事業所Ａをメインに勤務しているのですが、事業所Ｂへも時々ヘルプで入ります。
事業所Ｂの入居者は、事業所Ａの入居者よりも重度の方が多いホームになります。
その中の一人で津村さんがいます。
５０代前半だと思います
津村さんも昼間は作業所に通っています。
作業所でどんなことをしているのか？現在の私はまったく分かっていません・・・・・
いつもニコニコと笑顔で帰宅するのですが、言葉を話すことはできません。
けれど、私の言うことは理解をしてくれて言った通りの行動をしてくれます。
お風呂に入ろうと言うと、すぐに風呂場に行って服を脱いでくれます。
食事の時も黙ってテーブルに座って、配膳されるまで待っています。
誤嚥しない様に、すべての食べ物は一口サイズにカットしていますが・・・・・食事をテーブルに置くと、スプーンで何でも口の中に流し込んで食べます。
好き嫌いはありません。
そもそも味も分かっていないのかもしれません。
食後の薬を渡すと、水で飲むのではなく・・・・・食事と同じ様に口の中に入れて、ガリガリと音を立てながら食べるのです。
最初に見た時は、少し驚きました・・・・・！
歯磨きも自分ではできないので、私が歯を磨きます。
そしてうがいは・・・・・
腰を曲げて洗面台に吐き出すことができないのです。
立った状態からそのまま吐き出すので、洗面器を顔のところまで持っていってその中に吐き出してもらいます。
その時も、いつもニコニコしているのです。
ニコニコしながら「フガ～！」と可愛く声を出します。
何を話し掛けても「フガ～！」と言ってニコニコしているのです。
その笑顔に癒されるんですよ。
思わず抱きしめたくなりますからね。
夕食後は自分の部屋に戻り、布団の中に入って寝転んでいます。
そこで眠るのではなく目を開けてじっとしているのです。
そして、就寝時間が来ると目を閉じて眠るのです。
トイレは自分で行くことができて、とても世話のしやすい津村さんです。
健常者がしている愛想笑いではなく、いつも心からニコニコとしている・・・・・
どんな気持ちで一日を過ごしているのだろう？
何か考えたりすることはあるのだろうか？
感情があるのは分かる・・・・・
でも、何かの刺激があってニコニコしているわけではなさそうだし・・・・・
ただ、喜びや楽しさみたいなものを感じているのだろうか？
何かがあるから楽しいのではなく・・・・・ただ、楽しいということを感じているのだろうか？
まるで悟りを開き、健常者にとっては天上人の域に達しているのではないだろうか？
津村さんの笑顔を見つめながら・・・・・
ふと、そんなことを思いました。
（つづく）
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