社員研修ブログ(1141号)思い込みに束縛されていませんか?

おはようございます。

社会人の青春! 蔀(しとみ)晋輔です。


とある店長の話です。

その店長は、

“店長として、部下よりも優秀でなければならない!”

と、ずっと思い込んでいました。

言葉を変えれば、

“リーダーは、メンバーよりも優秀でなければならない!”

ということですね。

そのため、店長の中には、

“ねばならない!” という概念が強く刷り込まれていました。

“店長とは、こうあらねばならない!”ということです。

店長は優秀でなければならない。

店長は弱みを見せてはいけない。

店長はいつも堂々としていなくてはならない。

・・・・・でも、すべての面で部下よりも優秀な店長はいないのではないでしょうか?

やはり、どこかが欠けているのが人間です。

その結果 “優秀な店長を演じる” 人となり “優秀な店長を演じ続ける” ことになっていたのです。

そしてどうなったのか?

部下は意見が言いにくいという心理状態になりました。

だから、部下から意見が出てこなくなりました。

相手が優秀であればある程、人は意見が言いにくくなるものです。

また、意見を持っていても、店長の意見が正しいと思う様になってしまいました。

なので、自分が意見を言ったところで、却下されるだけなので時間の無駄だと感じていたのです。

そして、店長は・・・・・「うちの部下は仕事ができない!」というのが口癖になってしまっていたのです。

このままでは部下が育たないので、店長職から退いてもらおうか?

そんな状況になったのですが、救われたのは、その店長は根が素直だったということでした。

研修の中で、私や他の受講生からのフィードバックを受け、自ら気づくことができました。

というよりは、薄々気づいていたのです。

薄々気づきながら、理屈で自己正当化することもできたのですが、店長は自責で捉え、自身の心の中に “ねばならない!” という想いが強くあることを告白してくれました。

店長として、自分も答えが分からない!と言っても良いのです。

自分一人では何もできないので、一緒に協力してほしいと言っても良いのです。

知らないことは、部下に教えてもらっても良いのです。

自分も失敗したことを告白しても良いのです。

自らの “弱さ” を見せることができるのが、本当の “強さ” なのかもしれませんね。

長年刷り込まれた思い込みを、気づいたからといって、すぐに払拭できるわけではありません。

しかし、それに気づき、それと向き合うことで、少しずつ呪縛から解かれていきます。

今では、おバカなことも言える店長になって、部下から親しまれている様ですよ。

あなたは何かの思い込みに束縛されてはいませんか?

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株式会社シナジーアーク 代表取締役
一般社団法人日本野外研修ワークショップ協会 西日本エリア統括兼関西支部長
蔀 晋輔(しとみ しんすけ)

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