社員研修ブログ(1149号)自己有用感と自己肯定感
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こんな質問をされたことがありました。
「部下の自己有用感を向上させるためには、どうすればいいのでしょうか?」
かなり昔のことですが、当時の私は・・・・・店に貢献しているとか、チーム作りに役立っているとか、部下の行ったことで嬉しかったことなどを伝えればいいと話しました。
今なら、異なる会話になるでしょうね。
自己有用感というのは、誰かの役に立ったとか、必要とされたとか、喜んでもらえたという、自分以外の存在がいないと生まれてこない感情です。
私も、この自己有用感を満たすために仕事をしていたことがあります。
そして、それなりに満たされていたと思います。
当時の私は、この自己有用感と自己肯定感を同じ扱いにしていたのですね。
自己有用感が高いので、自己肯定感も高いと感じていたのです。
(もちろん、当時はそんな単語すら知りませんでしたよ!)
その結果、役に立つことができなかった時や認められなかった時、喜んでもらえなかった時に自己嫌悪に陥るのです。
自分には価値がない様な感覚です。
自己肯定感の欠片もない状態ですよね。
人からの良い評価がなければ落ち込むのですよ。
自己肯定感は、自分の良いところも悪いところもひっくるめて、自分の存在には価値があると思える感情です。
人の役に立ったとか認められたとか、関係のない自分の心の状態です。
なので、上記の質問に対して、今の私なら・・・・・
「その前に、自己有用感の土台である自己肯定感を高めることが先じゃないですか?
どうやって高めるって?
それは上司であるあなたが、まずは自己肯定感を高めることですよ。
そして、仕事を、人生をイキイキと生きている姿を部下に見せることがスタートですよ!
自己肯定感の低い上司が、部下の自己肯定感を高めることはできないですからね!」
みたいなことを言うでしょうね。
自己肯定感の上に自己有用感を積み上げているのが健全な状態です。
自己肯定感のないところに自己有用感を積み上げる状態は不健全な状態です。
誰かの役に立って自分を満たそうということですから。
人のためと言いながら、自分のためにしている行いになってしまいます。
人の為とかいて“偽り”ですからね。
自分はここに存在しているだけで価値がある!
あなたは、そう思えていますか?
(つづく)
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蔀 晋輔(しとみ しんすけ)