おはようございます。

社会人の青春！　蔀（しとみ）晋輔です。

ある飲食店で勤務していたＡ君。

その店の店長と一緒に働きたいという理由で社員になったそうです。

一緒に働きたいと思った理由を聞いてみました。

「自分はもの覚えが悪い方なんです。

　メニューの名前と実物が一致するのにも時間が掛かりました。

　オーダーミスも人より多かったと思います。

　それで、自分の鈍臭さが情けなくて、結構落ち込んでしまったりもしてたんです。

　でも、店長に怒られたことは一度もなかったんですよ。

　駄目だろう！

　気をつけろよ！

　みたいな指示というか注意は一度もなかったんです。

　ただ、ミスをする度に“こうすれば、ミスをしにくくなるよ！”とか、“こうすれば覚えやすくなるよ！”といったアドバイスをしてくれたんです。

　それが私のモチベーションになり、今日まで頑張ってくることができました。

　そんな店長の下で、もっと成長したいと思って正社員を希望しました！」

ということでした。

その店長は、怒ったりしない店長かというと・・・・・そうではありません。

部下に厳しく叱ったりすることもあります。

なのに、Ａ君には叱らなかったのです。

その理由は・・・・・

「Ａ君は常に反省しては落ち込んでいましたからね。

　人は反省して落ち込むから成長するんです。

　なので、Ａ君は成長している最中なので、それに対して叱ったりしても意味がないんですよ。

　それよりは成長するためのヒントを与えてあげた方が、成長のスピードアップになると考えただけです。

　上辺だけ明るく“頑張りま～す！”と言っている人は成長しないんです。

　当初、そんなタイプのＢ君がいて、Ａ君よりも能力は高かったのですが、何ヶ月かすると立場が逆になって辞めていってしまったんですよ。」

ということでした。

そして、Ａ君が心に残っている店長の言葉があるそうです。

Ａ君が大きなストレスを感じている時に言われたそうですよ。

それは、

“ストレスを感じている時は成長している時！”

という言葉だそうです。

「その言葉があったから、途中で逃げずに続けることができました！」

ということでした。

自分の元を去っていた従業員たちも、接し方や掛ける言葉が異なっていれば・・・・・辞めなかったかもしれないな～！なんて思ったりしました。

あなたは、反省して落ち込んでいる部下に、どんな接し方をしていますか？

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株式会社シナジーアーク　代表取締役
一般社団法人日本野外研修ワークショップ協会　西日本エリア統括兼関西支部長
蔀　晋輔（しとみ　しんすけ）